右を見ても、左を見ても「正論バカ」が日本を滅ぼす なんでも「シロ」「クロ」つけないと、納得できない人が急増中!

週刊現代 プロフィール

「正論バカ」に「コンプライアンスバカ」。こんな連中が社会を支配するようになれば、そのうち「100%正しい」というものしか認めなくなる。そんなものが存在するかどうかも疑わしいが、いずれにせよ、そういう社会が面白いはずがない。

今年1月から3月まで放送されていた日本テレビ系のドラマ『明日、ママがいない』は、舞台となった養護施設の描き方に問題があるとして猛批判が集まった。スポンサーが次々に降板するなか、代役を名乗りでるも、日テレ側に拒否された高須クリニック院長の高須克弥氏が振り返る。

「あのときのスポンサー企業は、他社が皆降りるから、自分たちも降りようという判断だった。皆が同じ意見になってしまうのは恐ろしいことで、ひとつ間違えば、一企業のみならず国や民族を滅ぼすことだと思います。様々な意見が許容されて、偏り過ぎたら倒れないようにバランスが働く。そんな社会が健全なのであり、少数の大きな声がまかり通る今の時代は、極めて危険だと思います」

前出の細井氏も続ける。

「文句を言われても、ちゃんと答えられるように骨太になっておくこと、腹をくくっておくことです。どんな状況下でも、譲れないものは譲れないと主張していく。正論に無条件に屈するのではなく、その背景というか、正論を吐く人の動機は何なのか、読み取る力を持ってほしいですね」

右を向いても、左を向いても正論ばかり。一々それらに合わせていたら、やがては企業も人も身動きがとれず、何もできなくなる。自分の正しさに酔う正論バカを、時には毅然と無視する見識が必要なのだ。

「週刊現代」2014年9月13日号より