同じ長崎出身で、同じ年に高卒でアイランドリーグに飛び込んだ土田瑞起(巨人、元愛媛)は今季、支配下登録され、1軍に昇格すると6月15日の東北楽天戦 でNPB初勝利をあげた。1軍定着には至っていないものの、150キロを超える速球を武器に2軍では1勝1敗15セーブ、防御率1.15と好成績を残している。
現状は先を越された格好だが、水口は「2軍で対戦していますけど、“これは打てない”と感じることはまったくないですね」と対抗心を燃やす。1軍の舞台で対戦する機会があれば、打ち返す自信は十分にある。そのためにも、何が何でも支配下選手として同じ土俵に上がらなくてはならない。
「3年後には1軍で盗塁王が獲れる選手になりたい」
入団時に掲げた大きな夢は、もちろん抱き続けている。2軍が試合をする西武第二球場と、1軍の本拠地・西武ドームは目と鼻の先。水口は第二球場でユニホームを真っ黒にしながら、視界に入るドームの下で165センチの体が躍動する日を思い描いている。
(石田洋之)