[プロ野球]
西武・水口大地「守備率9割9分以上で支配下へ」

アイランドリーグ出身選手たちは今 2014年Vol.2
スポーツコミュニケーションズ

盗塁数増加が課題

 1年目の昨季は、守備に悩んだシーズンだった。「去年は守備のこと以外、考えられなかった」と本人も打ち明ける。アイランドリーグ時代は定評があった内野守備で、フライを落としたり、ゴロを弾いたり、ミスが目立った。失策はセカンド、ショートで計11個を数えた。

 その一因はNPBで1年戦い抜くフィジカルの強さが不足していたことにあった。水口自身も、この点は入団前から意識してトレーニングに取り組み、春のキャンプ終了までに体重を5キロ増やしていた。しかし、実際にシーズンに突入すると、試合と練習、そして居残りでの強化が続き、本人曰く「増やした分は全部、汗に流れていきました……(苦笑)」

 夏場の体重は58キロ。おおよそプロ野球選手とは思えない体重で、「バテバテの状態でした」と水口は振り返る。これではプレーどころではない。

「たとえミスをしても次のプレーに切り替えて集中できるようになった」とメンタル面の成長も好守を生んでいる。

 ただ、苦しい1年を乗り越え、体力はついた。黒田コーチは「土台がしっかりできたことで、技術も向上し、パフォーマンスが上がっている」とみる。今季は猛暑の時期でも体重が落ちることなく、63キロをキープ。100%集中して試合に臨めていることが、守備の安定につながっている。

 水口本人も「守備に関しては自信がつきました」と断言するほど手応えをつかんだ。
「今はたくさん打球に触りたい。守っていても“飛んでこい”という気持ちで守っていますね。ここまで来たら、守備率9割9分以上を目指すつもりです」

 守備でアピールできるとなると、次なる課題はもうひとつのウリである足だ。昨季は65試合で8盗塁。今季は既に昨季を上回る78試合に出ながら、8盗塁と多くない。しかも盗塁死は9とアウトになってしまう確率が高い。
「シーズンの最初に盗塁失敗が続いてしまって、アウトになるのが怖くなってしまいました。スタートが切れなくなってしまったんです……」

 継続したトレーニングの成果で、脚力はどんどん上がっている。塁間を走るタイムは3.1秒台が出るようになった。ピッチャーが投球して、それをキャッチャーが二塁に送球するのは速くても3.2秒かかると言われるから、物理的には盗塁を量産しても不思議ではない。

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