[アイランドリーグ]
香川・伊藤秀範コーチ「寺田、篠原をNPBへ」

スポーツコミュニケーションズ

中日・又吉に続く存在を

 後期優勝は厳しい状況ですが、まだ年間勝率2位でリーグチャンピオンシップ出場のチャンスは残されています。そのためには現在、首位に立つ愛媛の後期優勝を阻止し、かつ、その年間勝率を上回ることが求められます。愛媛はシーズン途中に元NPBの正田樹さんと、ドミニカ人助っ人のホセ・バレンティンを補強し、投手力が格段にアップしました。前期は8勝4敗と勝ち越したのに、後期は1勝7敗1分と圧倒されています。

 正田さんは、NPBで長年、投げてきただけあって、コースや緩急の使い分けはさすが。これらはリーグの投手が見習うべきところです。大量得点が見込めないだけに、より投手陣が先取点を与えないことが重要になります。監督と相談しながら、どんどんいい投手をつぎこんで、残り3試合を全勝したいと考えています。

 中日の又吉は中継ぎながら9勝をあげ、今やセットアッパー役を任されるほどになりました。試合を重ねながらレベルアップしていく姿を見るのはうれしいですし、大きな励みになっています。

 彼に続く存在をこのオフ、ひとりでもふたりでも送り込めるよう、少しでもシーズンを長くして、スカウトに見ていただける機会を増やしたいものです。苦しい戦いが続いていますが、この試練を乗り越え、選手たちが成長を実感できる秋にしたいと思っています。

伊藤秀範(いとう・ひでのり)プロフィール>:香川オリーブガイナーズコーチ
1982年8月22日、神奈川県出身。駒場学園高、ホンダを経て、05年、初年度のアイランドリーグ・香川に入団。140キロ台のストレートにスライダー などの多彩な変化球を交えた投球を武器に、同年、12勝をマークして最多勝に輝く。翌年も11勝をあげてリーグを代表する右腕として活躍し、06年の育成 ドラフトで東京ヤクルトから指名を受ける。ルーキーイヤーの07年には開幕前に支配下登録されると開幕1軍入りも果たした。08年限りで退団し、翌年は BCリーグの新潟アルビレックスBCで12勝。10年からは香川に復帰し、11年後期より、現役を引退して投手コーチに就任した。NPBでの通算成績は5 試合、0勝1敗、防御率12.86。