池上彰氏が連載中止を申し入れ---朝日新聞記者らの反応は? 明日朝刊での掲載決定
ジャーナリスト・池上彰氏が朝日新聞での連載コラム「新聞ななめ読み」の中止を申し入れた。9月2日(火)に公開された週刊文春WEB「池上彰氏が原稿掲載拒否で朝日新聞の連載中止を申し入れ」という記事で明らかになった。追って毎日新聞や日経新聞なども報じている。
池上氏が同紙の従軍慰安婦報道を検証した特集(8月5、6日掲載)について「朝日は謝罪すべきだ」と批判的に書いたところ、朝日側から「掲載できない」との連絡があったという。
そのため、池上氏から朝日に対して、連載の中止を申し入れたとしている。朝日新聞では記者によるソーシャルメディアを活用した積極的な情報発信をおこなっているが、今回の件についてさまざまな反応が見られる。一部を紹介する。
自社批判と掲載記者の反応
朝日新聞記者(テヘラン支局長)・神田大介氏
事実だとすれば極めて残念であり、憤りを感じる。/池上彰氏が原稿掲載拒否で朝日新聞の連載中止を申し入れ(週刊文春) - Y!ニュース http://t.co/SWkQr3RuHQ
— 神田大介 (@kanda_daisuke) 2014, 9月 2
朝日新聞デジタル編集部記者・丹治吉順氏
従軍慰安婦問題は知識皆無なので言及しなかったのですが、自社の対応がこの報道通りとすれば、心挫けかける。池上さんはじめ、読者や様々な方に、所属記者として心底申し訳ない思いです>池上彰さん:朝日新聞連載コラム中止を申し入れ - 毎日新聞 http://t.co/ifPCswOk5s
— 丹治吉順 aka 朝P (@tanji_y) 2014, 9月 3
朝日新聞は、私みたいな勝手にツイッターやったりミクの動画ニュース作ったりといった物好きな人間を面白がって置いておき、そして例えば記者ツイッターを正式に始める段になると、その人間の経験をうまく生かすという組織としての懐の深さがあると思っています。今回の件はそれと真逆であまりに残念。
— 丹治吉順 aka 朝P (@tanji_y) 2014, 9月 3
朝日新聞デジタル編集部記者/編集者・古田大輔氏
同僚や先輩たちもツイートしているように、池上さん原稿の不掲載と連載打ち切りはショック。今回の経緯も含め、掲載されると信じています http://t.co/HfKIlPCvC2
— 古田 大輔 (@masurakusuo) 2014, 9月 3
朝日新聞ニューヨーク支局記者・中井大助氏
既に同僚も発信していますが、池上彰さんの原稿が掲載されなかった件は報道されている通りだとしたら、私も朝日新聞社の対応に賛同できません。紙面で批判されたとしても、受け止めたうえで対応すべきです。まして、「自由に書いていい」と約束していたのならば、なおさらです。
— Daisuke Nakai (@daisukenakai) 2014, 9月 3
経緯は分かりませんが、報道の通りとすれば池上彰さんの原稿を掲載できないと判断した人はぜひ、紙面の信用が何に起因するのか、考えてほしい。恥ずかしく、悲しいです。
— Daisuke Nakai (@daisukenakai) 2014, 9月 3
朝日新聞大阪本社社会部記者・武田肇氏
私は組織に忠実な企業内記者の一人ですが、夕方、このニュースを聞いて、はらわたが煮えくりかえる思いでした。極めて残念です(査定に響きませんように…) /池上彰氏が原稿掲載拒否で朝日新聞の連載中止を申し入れ(週刊文春) - Y!ニュース http://t.co/0gEApyW4Lf
— 武田 肇 / Hajimu Takeda (@hajimaru2) 2014, 9月 2
朝日新聞編集委員・北野隆一氏
報じられている以上のことがわかりませんが、非常に残念です。池上さんのコラムを、朝日新聞紙上で読みたかった/【池上彰さん】朝日新聞での連載コラムの中止申し入れ 慰安婦報道「朝日は謝罪すべきだ」の掲載拒否で http://t.co/zxNA3U3W4f
— 北野 隆一 (@R_KitanoR) 2014, 9月 3
朝日新聞社デジタル編集部記者/編集者・神崎ちひろ氏
事実とすれば非常に残念。特集を組んだ時点で議論を呼ぶことは折り込み済みだろうし、むしろ議論されるべき内容。ななめ読みの趣旨からしても違和感があります。どういう経緯なのか、没原稿とともに掲載を望みます。http://t.co/XvgT8FrL5S
— 神崎ちひろ (@chihirokanzaki) 2014, 9月 3
朝日新聞東京社会部記者・今村優莉氏
池上彰さんコラムの件。ツイートを読んだりエレベーターで偶然居合わせた時に話した感じだと、私の周りにこたびの自社の判断を支持する同僚は一人もいない。それどころか今回、〝現場〟の社員たちは相当怒っている。件のコラムも今後の連載も掲載されることを私も信じることにして、仕事に戻る。
— 今村優莉 (@JCyouli) 2014, 9月 3
朝日新聞東京経済部記者・岡林佐和氏
私も到底、納得できません。多様性のある、自由な言論は朝日新聞の生命線じゃなかったの?現役記者として危機感を感じます。 池上彰さん:朝日新聞連載コラム中止を申し入れ - 毎日新聞 http://t.co/sQXViQTnxk
— 岡林 佐和 (@sawaokabayashi) 2014, 9月 3
朝日新聞文化くらし報道部記者・神庭亮介氏
池上さんのコラムの件、非常に残念です。心ある記者やデスクたちは、みんな怒り、悔しがっています。私は、批判や反対意見に寛容で自由な社風がいいな、と思って朝日新聞に入りました。今からでも遅くないので、池上さんの原稿を掲載してほしい。そして、朝日らしさを取り戻してほしいと願っています。
— 神庭亮介 (@kamba_ryosuke) 2014, 9月 3
ハフィントンポスト日本版
【連載中止を申し入れ】池上彰さんの朝日新聞コラム 「自由に書いていいと言われていた」 http://t.co/UQ3jUcd8nu
— ハフィントンポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2014, 9月 3
ハフィントン・ポスト日本版ニュースエディター・吉野太一郎氏(デジタル編集部より出向中)
謝罪の是非以前に、リスク管理として失格。誰がこのような判断をしたのか、ぜひ明らかにしてもらいたいものです~Reading:池上氏 朝日新聞に連載打ち切り申し入れ NHKニュース http://t.co/69nqvqu5hU
— 吉野 太一郎 / T. Yoshino (@yoshinotai) 2014, 9月 3
このように朝日新聞記者がツイッター上(参考:記者ページ)では、自社批判ともとれる発言があることに加え、「掲載してほしい」という声も多くみられる(Togetterでも朝日関係者のツイートがまとまっている)。
吉田調書や従軍慰安婦報道、週刊文春の広告拒否、そして今回の件といい、「炎上」が続く朝日新聞。記者を含めた社内から声が上がるなか、今村優莉氏(同紙東京社会部記者)は、「池上彰さんのコラム、明日の朝刊で当初の原稿通り掲載へ」というツイートをしている。
【速報】池上彰さんのコラム、明日の朝刊で当初の原稿通り掲載へ。
— 今村優莉 (@JCyouli) 2014, 9月 3
掲載を見合わせていたコラム「池上彰の新聞ななめ読み」は、明日の朝刊に掲載されます。読者のみなさまや池上さんにご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2014, 9月 3