二宮寿朗「MLS、人気沸騰の背景にあるもの」

二宮 寿朗 プロフィール

欧州リーグへの登竜門に

 独自の予算で各チームが選手を獲得できる「特別指定制度」(最大3人まで)によって、MLSに海外のスター選手も集まってくるようになった。デビッド・ベッカムが6シーズンに渡って所属したロサンゼルス・ギャラクシーをはじめ、FWティエリ・アンリやFWティム・ケーヒルなどが所属するニューヨーク・レッドブルズもこの制度を利用している。

 国内リーグの盛り上がりが、米国代表にもいい影響を与えている。相乗効果になっていけば、今後もますます盛り上がっていくに違いない。

 また、中村氏は「MLSは世界一フィジカルの強いリーグだと言ってもいいでしょう。米国から欧州に渡る選手は実に多い。ここで日本人選手が揉まれて個の打開力をつけて欧州に飛び出していくというケースも出てくるかもしれません」と言う。日本人も元日本代表の加地亮(チバス)や小林大悟(ニューイングランド)らがプレーしており、さらに増えていく可能性は十分にある。

 スタッフとスタジアムを重視した先見性のある中長期計画――。種を巻き、水をやってじっくりと芽を育ててきたMLSから、Jリーグが学ぶことは少なくなさそうだ。