「ミレニアル世代」を対象とした有力な新興ニュースメディア5選

佐藤 慶一 プロフィール

4. Elite Daily(エリートデイリー)

「Elite Daily(エリートデイリー)」は、「The Voice of Generation Y(Y世代の声)」というキャッチコピーを掲げたメディアだ。2012年に設立され、2年経たずだが、55名の社員で4000万PVという規模に成長した。

創業者をはじめとするメンバー全員が30歳以下ということも次世代のメディアという感じがうかがえる。創業者がメディアやテクノロジー、ジャーナリズムなどのバックグラウンドを持っていないというもの興味深い。

600名以上の寄稿者がおり、ニュースはもちろん、暮らしや経済、スポーツ、エンタメ、音楽、女性、ユーモア、動画など多くの分野をカバーしている。動画はオリジナルで、「ファーガソンの暴動」などの重要トピックも発信している。

今年6月には、150万ドル(1.5億円)を調達し、2015年までに月間訪問数1.5億人を目指す。経済誌フォーブスが「エリートデイリーは次のバズフィードか?」と紹介したり、Digidayの記事では「ミレニアル世代のハフィントンポスト」と言われるなど、注目を集めている。

http://elitedaily.com/

5. NowThis(ナウディス)

最後に紹介する「NowThis(ナウディス)」は、短い動画に特化したニュースサイトだ。2012年11月に、元ハフィントンポスト会長ケン・レーラー氏らが「NOWTHIS NEWS(ナウディス・ニュース)」として立ち上げた。いま見るべき重要なニュースなどを短い動画で届けてくれるというものだ。

ベンチャーキャピタルからの500万ドル(約5億円)の出資を受けて設立。常にオンラインで、常にソーシャル、常にシェアするような、まさにミレニアル世代の読者に向けた動画ニュースサイトなのだ。

モバイル時代の動画メディアのかたちを模索してたどりついたサイト。新聞社やテレビ局などの大手メディア出身の人材を採用し、1日25本ほどの動画ニュースを配信している。Vine(ヴァイン)の6秒、Instagram(インスタグラム)の15秒の動画から、30~60秒のコンテンツが多い。

特にヴァインとインスタグラムの活用を進めている。ヴァインには21万人のフォロワーがおり、投稿動画の再生回数も1200万回を超えており、昨年、240万人以上のフォロワーを抱えるクリエイティブディレクターのコーディー・ジョーンズ氏を初のVJ(ビデオジョッキー)として迎え入れた。また、インスタグラムのフォロワーも14万人いるなど、存在感がある。

最近の動きでは、7月にリニューアルをおこない、「News」という看板をはずし、ニュース領域以外への拡大の方向性を強めることになった。これまでアンカーを用いた動画をテキストベースのものに置き換え、コンテンツ数を現在の1日25本から50本へ、今年中に75本を目指す。

年初からの比較では視聴数が13倍となっており、モバイルとソーシャルに特化した動画メディアとしては興味深いプレイヤーであることは間違いない。

http://www.nowthisnews.com/