体中から血が噴き出し、あっという間に死に至る 殺人「エボラ出血熱」報じられない日本人感染ルート

週刊現代 プロフィール

「現在、アフリカに滞在している中国人は200万人いるとも言われています。中国は、資源の豊富なアフリカに巨額の投資をしていて、土木工事などに従事する労働者を大量に送り込んでいるのです」

医師団とは異なり、高等教育を受けていない彼らが、感染症に関する知識を持ちあわせているはずもない。

「中国人は、とにかく衛生観念が低すぎます。道端や電車の中でさえ平気で用を足しますし、トイレでも水を流さないのは当たり前。手を洗う習慣もまったくありません。アフリカへ行っているのは、ほとんどが肉体労働者ですが、彼らは作業着でも1ヵ月くらい洗わずに着るのは当たり前なんです」(北京在住特派員)

そんな200万人もの中国人たちが、流行地・アフリカから一気に帰国してくるのだ。実際、「政府はエボラの流行を受けて、彼らを中国に戻らせる措置を講じているようです」(前出・宮崎氏)という。

中国国家観光局は、エボラウイルスの侵入を防ぐため、全国の観光部門に水際対策の強化を求める通達を出した。だが、その対策も信頼に足るものではない。

「SARSの流行以降、中国では全空港にサーモグラフィを設置しましたが、その機械の性能もタカが知れています。それに、発熱者を監視する職員が真面目にチェックしているかも疑わしい。注射針の使い回しでHIVが中国で広がった例もあります」(宮崎氏)

エボラの症状は前述した通りだが、頭痛や発熱、倦怠感や筋肉痛から始まり、初期はインフルエンザとほぼ同じ。本人に自覚がなければ、知らぬうちにウイルスがまき散らされてしまう。

ちなみに、今年1~6月に日本を訪れた中国人観光客は約101万人。逆に中国へ行った日本人は約129万人。半年で230万人もの人々が、中国と日本を往来している。中国でエボラ・パンデミックが起これば、日本に飛来するのはもはや時間の問題となる。「日本にエボラが入ってくる心配はない」。国内の多くの研究者は口を揃えるが、現地の状況を思えば、あまりに緊張感が足りないのではないか。前出のグローバー医師は、危機感を募らせる。

「すでに、感染者が日本に入ってきているかもしれません。日本を含め、世界中でアウトブレイクが起こる可能性があるのです。1970年代に未知のウイルスHIVがアフリカで発生して世界中に蔓延しましたが、同様のことが起きることも考えられる。エボラは数週間で死に至りますから、さらなる悲惨な状況が起きるかもしれないのです」

脅威のウイルスは海をも簡単に越えてやってくる。対岸の火事だと油断してはいけない。

「週刊現代」2014年8月30日号より