櫻井秀勲 第4回 「『ツイッギーヲサガセ』とだけ書かれた謎の至急電報」

島地 勝彦 プロフィール

セオ 素晴らしい決心ですね。櫻井先生ならやれるでしょう。愉しみです。

シマジ タッチャン、おれたちも負けずに80歳になっても2人で連載を続けようね。

セオ 嬉しいお言葉ですね。ぼくらにも励みになります。

櫻井 でも、82歳にして「きずな出版」を作った当初は、なかなか取次ぎから版元としてのOKが出ませんでした。

シマジ それはまたどうしてですか?

櫻井 出版社を作るには厳しい審査を通らなければなりません。82歳で出版社を始めてもすぐに死なれるようなことがあったら書店に迷惑をかけるから、条件として後継者を決めてくれといわれました。

シマジ でも櫻井さんは「ウーマンウェーブ」という出版社を持っていたんでしょう?

櫻井 当初は「ウーマンウェーブ」の名前でやろうかと思ったんですが、それだと女性ものしかやれないので「きずな出版」に名前を変更したのです「ウーマンウェーブ」社の発起人は小学館の相賀さん、集英社の当時の社長の陶山さん、祥伝社の黒崎社長、それから広告代理店の1人とわたしなんです。

なので取次ぎに行って「この印籠が目に入らぬか」とばかりに彼らの名前をみせてやったら、向こうは驚いていましたね。それでやっとOKが出たんです。いまわたしを入れて社員は7名ですが、去年から始めたわりには作家陣が豪華なんですよ。

シマジ どういう傾向の本を出しているんですか?

櫻井 ビジネス書と自己啓発書が中心です。岡村専務のアイデアで、ネクタイをデザインして作りましてね。裏には「頼むよ」と書かれている。これはと思う作家にわたしがプレゼントすると、「伝説の編集長から頼まれた」ということになって奮起してくれるんです。そのネクタイを欲しがる若手の有望な書き手が沢山いるんですよ。

セオ 今日はミリオネア編集長のおふたりに是非お訊きしようと思っていたんですが、100万部にする秘訣はなんだったんでしょうか。どうすれば週刊誌を100万部も売ることができるんでしょうか。編集長が代わったからというだけで売上が伸びるわけでは決してないですよね。