元米陸軍情報将校が明かす「中国による日本・台湾への武力侵攻の可能性」

『2020年日本から米軍はいなくなる』第3回
中国海軍の切り札 将来の国産空母の足掛かりとなったソ連製空母「遼寧」

中国は空母を増やすのか?

中国軍には、台湾有事を想定した軍事ドクトリンがあります。

まず、2個空母機動部隊で、台湾本島を海峡と太平洋の両側から挟み撃ちにし、そしてもう一つの機動部隊で、日米同盟軍の接近を阻止する。まあ、その同盟軍のほとんどは米軍なわけですが・・・。

合計で3個空母機動部隊が揃った時ですから、空母の数は3隻ということになります。

---空母が3隻揃うと、台湾に軍事侵攻を開始する。BDAの法則だと、中国空母3隻に対して、米海軍空母が極東に第7艦隊の1隻だけならば、米軍に撤退の判断が出てきますか?

軍事の法則だと、検討対象になります。

---中国海軍空母が3隻になるのは、いつごろと予測されていますか?

米国で、海軍の専門家たちに聞いてみました。

2024年から2025年ごろに、現在の練習空母遼寧に加えて、プラス2隻で、3隻体制が整います。ただし、これには、ロシアの軍事協力が不可欠です。

---何故ですか?

ロシアも、空母は一隻だけですよね。経験と技術が残っています。中国が最新空母を造るには、ロシアの協力が必要です。

中露関係が今後10年間うまく続けば、それは可能になり、関係が崩れれば、空母はできないということになります。

---中国海軍は、どこまで空母を増強するつもりなのですか?

太平洋の半分を欲しいと言っていますから、米国が持つ10隻の半分、5隻と見ています。しかし、経済的には大変な負担になります。

---だから、空母20隻分に相当する台湾が欲しいのですね。

そうです。中国にしてみれば、数字的に理に適っていますからね。

---台湾が、2020年代に落ちれば、23隻体制となる。これは、恐ろしい。

世界戦略はチェスですから、あらゆる手を考えて、手を打ってきます。

だから、中国が台湾を獲ると、今度は、尖閣、そして、与那国からドミノ倒しで、宮古島まで、「ここは、昔から台湾のものだから、今は、中国の領土だ」と言い出します。

---台湾の南、バシー海峡もフィリピンまで、諸島がありますが、こっちも中国領だと言い始めますか?

言い始めるでしょうね。