「神の手を持つ」腰痛の名医が断言! 
椎間板ヘルニアの9割は「誤診」です

現代ビジネス編集部 プロフィール

ーーなぜ今まで「腰痛の原因が仙腸関節だ」ということが解明されなかったのでしょうか?

手を握る、肩を挙げる、膝を曲げるなど、脳からの指令を受けると、関節は思い通りに動きます。その中で仙腸関節は「動かない関節」と信じられてきました。「動かない関節」には機能障害が起こらない、だから腰痛の原因になるはずがない――医学界の定説とされた、この考え方が大きな間違いでした。仙腸関節は「動く関節」だったのです。ただし、仙腸関節を直接動かす筋肉はありません。

仙腸関節がどこにあるかを知るため、実際にあなたの手でふれてみましょう。まっすぐ立ち、骨盤を両側から手で挟むようにします。親指が前、ほかの指は後ろです。親指は、骨盤腹側の出っ張った骨(腸骨)に当たる位置、人差し指から小指は骨盤後ろ側の骨の出っ張りの位置に置きます。その奥に仙腸関節があります。

椅子に座った状態で、自分の人差し指(骨盤後ろ側)で仙腸関節を触知し、左右の太ももを交互に前方へ突き出すように骨盤を動かすと、仙腸関節が動いているのを感じられるはずです。階段を上る動作でもわかります。

これに誰も気づかなかったのは、MRIや解剖ではわからないから。仙腸関節は意識して手でふれてみて初めてその動きがわかる関節だからです。

この仙腸関節のひっかかりを元通りに戻してあげれば、腰痛は自然に治るというわけです。今までの常識を覆す治療法なので、なかなか理解してもらえません。ですが、「椎間板ヘルニア」などと診断されて治らずに、私のクリニックを訪れる患者さんのほとんどが、仙腸関節に治療を施すと腰痛がよくなるのです。

椎間板ヘルニアなどと診断されて、腰痛に悩んでいる方には是非AKAー博田法を試してもらいたいのです。

「医者冥利に尽きる毎日です」

『たった5分間で9割の腰痛がよくなる本』片田氏の治療法はもちろん、間違いだらけの腰痛常識、全国のAKAー博田法医師リストまで、腰痛持ち必読の一冊

片田重彦医師は、クリニックでの治療と並行して、AKA医学会理事長として、AKAー博田法を全国の整形外科医に指導し、医師向けの専門書も表わすなど、普及に努めてきた。さらに、この7月には『たった5分間で9割の腰痛が良くなる本ーAKAー博田法で、腰痛が消えた!』という、一般向けの初めての著書も出版した。それもこれも、腰痛の原因を間違って診断された結果、苦しんでいる人を一人でも減らしたいからだ。

「よその病院で手術を勧められ、私のクリニックに来て切らずに腰痛を治せた人も数多くいます。自分の手で腰痛を治し、患者さんに喜ばれる。医者冥利に尽きる毎日です」

片田重彦医師の実際の治療の動画も公開しているので、是非ご覧いただきたい。(http://youtu.be/LXEm6qI3wdc

取材協力/吉原清児(医療ジャーナリスト)

片田重彦(かただ・しげひこ)  かただ整形外科院長、日本AKA医学会理事長・指導医専門医、福島県立医科大学医学部整形外科客員講師。1946年東京都生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同医学部の整形外科助手を務める。76年に名古屋保健衛生大学(現・藤田保健衛生大学)講師に着任し、81年スイス・チューリッヒ大学に1年間留学。86年国立小児病院(現・国立成育医療研究センター)整形外科医長。AKA-博田法をいち早く腰痛の治療に取り入れ、93年に神奈川県小田原市にかただ整形外科を開業。治癒率の高さが評判を呼び、1年に3000人以上の新たな腰痛患者が訪れる。主な共著に『図説エンダー法』『整形外科手術後療法ハンドブック 改訂第4版』『整形外科プライマリケアハンドブック 改訂第2版』、編著に『仙腸関節機能障害――AKA―博田法による診断と治療』(いずれも南江堂)がある。近著に初の一般向け腰痛本『たった5分間で9割の腰痛がよくなる本~AKAー博田法で腰痛が消えた!』(講談社)がある