「神の手を持つ」腰痛の名医が断言! 
椎間板ヘルニアの9割は「誤診」です

現代ビジネス編集部 プロフィール

ーー本当の腰痛の原因はどこにあるのでしょう?

この97%の腰痛のほとんどが、「仙腸関節」という腰痛治療のカギを握る関節が、ねじれてひっかかり、動きが悪くなった状態にあるのです。これが腰痛の原因となって痛みやしびれを引き起こします。

ある39歳の女性は、半年程前から腰痛と左足のしびれがあり、ある大学病院で椎間板ヘルニアと診断されました。痛みを止める神経ブロック注射(硬膜外)もあまり効果がなく、手術を勧められ迷っていました。

「左の腰の下(臀でん部ぶ )とふくらはぎに毎日激痛が走り、ひどくつらい。でも切らずに治したい」

来院してこう言っていた女性の「仙腸関節」をさわると、動きが悪い。典型的な「仙腸関節から痛みが出ている腰痛」でした。AKAー博田法でこの関節の動きをよくすると激痛が消え、その後再発はありません。

この女性のように、足のしびれがある腰痛は、画像検査されたうえで、椎間板ヘルニアと診断されてしまうことが多いのです。「もしかして本当は仙腸関節が原因かも」と、一度は疑ってみるべきなのです。

腰痛治療の落とし穴は「画像信仰」にあった

ーーなぜ、椎間板ヘルニアに誤診が多いのですか?

腰痛医学の歴史では、20世紀半ばに椎間板ヘルニアが発見されて以来、半世紀にわたって世界中で椎間板ヘルニアの研究がなされ、椎間板こそが腰痛の原因だと誰もが信じてきました。医学の教科書、多くの腰痛本にそう書かれています。

この定説にさらに拍車をかけたのが1990年代に普及したMRI(核磁気共鳴撮像法)です。「椎間板の変形」がみごとに撮影できたため、これが腰痛の原因だと〝画像信仰〟を加速させました。ここに腰痛治療の落とし穴があったのです。

21世紀になると、ようやく腰痛の常識が変わり始めました。目に見える画像だけに注目して腰痛治療を考えること自体が間違いだったという声が海外でも高まりつつあります。

こうした腰痛を正しく見分けて治すのがAKAー博田法です。患部に手を当てて数分で症状がわかりますし、ヘルニアではないと診断がつけば、その場で治せます。

私のクリニックでは、2人に1人が1回の治療で、1週間から3週間以内に症状が消失します。残り半数は、よくなるまでに数回かかる人と再発を繰り返す人があります。いずれにせよ、的外れな腰痛手術やレーザー治療は百害あって一利なしなのです。