[BCリーグ]
富山・吉岡雄二監督「気持ちだけでは勝てないシーズン終盤」

スポーツコミュニケーションズ

1番・野原、3番・大上戸のワケ

 さて攻撃面ですが、5月にニック・エーキンズ(米国)が加入して以降、それまで主に4番だった野原祐也(大宮東高-国士舘大-富山-阪神)を1番に、主に1番だった大上戸健斗(遊学館高-大東文化大)を3番に替えました。まず、野原を1番に起用した理由のひとつは、初回から相手にプレッシャーを与えたいと考えていたらからです。4番では、初回が三者凡退で終わると、打席が回ってきません。それでは相手投手の立ち上がりにプレッシャーを与えずに済んでしまいます。そこで長打だけでなく、足もある野原を1番にしたのです。

 また、彼を1番にしたことで、下位からのイニングの時にはチャンスで「1番・野原」に回ってきます。そうすると毎回のように、強打者である野原かニックどちらかに回ってくるケースが出てくるのです。これでは相手投手はまったく気を抜くことができません。こうした目に見えないプレッシャーを、野原を1番に置くことで相手に与えることができます。

 そして、大上戸を3番に置くようにしたのは、彼が打席の中で自分のスイングをして終わることができる打者だからです。実戦の打席で、自分のスイングができるかどうかということは、バッティングにおいて非常に重要なことです。これは相手投手にとっても嫌なもの。そのため、大上戸には思い切り自分のスイングをしてもらうために、3番にしたのです。後ろには4番・ニックが控えており、大上戸の結果が後続に引きずらずに済むからです。