セゾン投信代表・中野晴啓【第3回】「カモ」にならない方法

『預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている』第1章より

「カモ」にならない方法

しかし、投資信託という金融商品は、きちんと設計しさえすれば、本当は経済活動にとって大いにプラスの効果を与えてくれます。銀行が金融仲介機能を担っていた間接金融が限界を迎え、徐々に直接金融へとシフトしていく中では、投資信託こそが個人資金をマーケットに供給する数少ない金融商品であり、その意味で、投資信託は無限の可能性を秘めていると言えるのです。

日本にも、日本の事業活動を支えようと日本株式で運用するまっとうな株式投資信託は存在します。さわかみ投信が運用する「さわかみファンド」を筆頭に、レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみ投信」、鎌倉投信が運用する「結い2101」、コモンズ投信が運用する「コモンズ30ファンド」など、いわゆる「独立系」と呼ばれる投資信託会社が運用している株式投資信託がそれです。

いずれも、日本企業の長期的な成長を支えるべく、個人マネーを株式市場に流すために運用されているファンドです。これらの投資信託会社が、今後の日本経済を支えていくと考える企業に資金を供給しているのです。しかも、いずれのファンドも販売手数料は無料です。運用管理費用も割安です。

多くの銀行が販売しているような、コストが割高であるだけでなく、本当の意味で経済活動にプラスになるものに投資しているとはとうてい思えない投資信託とはまったく違います。

預金から投資信託に資金をシフトさせようとしても、既存の金融機関が扱っている投資信託の中で選ぼうとすれば、それはみずから金融機関が仕掛けた"罠"にかかりに行くようなものです。いまや投資家の側も、情報を集め、相手を見極める目を持つ必要があるのです。

個人の資産運用でさまざまなレポートを公表している経済評論家の山崎元氏は、なにも考えずに銀行などで投資信託を購入している個人のことを、「カモ」と言っています。

【次回につづく】

中野晴啓(なかの・はるひろ)
1963年、東京都生まれ。セゾン投信株式会社 代表取締役社長。1987年、明治大学商学部卒業後、現在の株式会社クレディセゾン入社。セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金 運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者としてグループ資金の運用のほか外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイス を手がける。その後、株式会社クレディセゾンインベストメント事業部長を経て、2006年セゾン投信株式会社を設立、2007年4月より現職。米バンガー ド・グループとの提携を実現させ、現在2本の長期投資型ファンドを設定、販売会社を介さず資産形成世代を中心に直接販売を行っている。また、全国各地で講 演やセミナーを行い、社会を元気にするための活動を続けている。公益財団法人 セゾン文化財団理事。NPO法人 元気な日本をつくる会理事。著書には『投資信託はこの9本から選びなさい』(ダイヤモンド社)などがある。

著者: 中野晴啓
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