櫻井秀勲 第1回 「前代未聞!? 男女100万部週刊誌元編集長による豪華対談」

島地 勝彦 プロフィール

セオ 櫻井さんとちがってシマジさんは睡眠時間が長いですね。そんなに長く寝ていて、トイレには何回くらい起きるんですか?

シマジ それが一度も起きたことがないんだ。

立木 睡眠は人それぞれでいろんな形があるけど、まあ70を越したらだいたい5~6時間も寝られたらいいんじゃないの。

シマジ 83歳の資生堂の福原名誉会長も93歳のサンモトヤマの茂登山会長も、夜の8時半にはベッドに入るそうだよ。

セオ 8時半ですか!? それで朝は何時に起きられるんでしょうか。

シマジ 5時ごろと聞いている。でも、お二人ともわたしとちがって何度もトイレに起きるみたいだね。ところで櫻井さんはわたしの恩人である本郷保雄さんの後輩に当たるらしいですね。

櫻井 そうなんです。はじめて本郷さんに会ったのは、わたしがまだ20歳で、東京外語大のロシア語学科の学生のときでした。

シマジ そういえば、本郷さんも東京外語大のロシア語出身でしたね。

櫻井 ええ。そんな縁で本郷さんに寄付をお願いしに行ったんです。どういうことかというと、ロシア語学科の学生が毎年ロシア文学の劇をやるための資金を先輩諸兄から集めていたんですが、たまたまわたしが本郷さんの担当になったというわけです。とてもダンディで素敵な方でしたね。

シマジ わたしがはじめて本郷さんにお会いしたのは集英社の入社試験の最終面接のときでした。あのダンディなオーラには一瞬にしてやられましたね。この世にこんなお洒落で迫力のある人がいるのかと思いましたよ。

櫻井さんがはじめて会ったころの本郷さんは、まだ集英社の専務には迎え入れられる前ですよね?

櫻井 はい、そうです。戦前、本郷さんは「主婦の友」の名編集長として毎号100万部を売っていたのですが、銃後の妻、銃後の母を煽ったということでGHQのパージを食らいまして、主婦の友社を辞められて、ご自分で「ホーム」という雑誌を出されていました。

立木 おれも本郷さんとシマジとで食事をしたことがあったよね。あのときは既に集英社を辞められていたけど、ものすごく目力のある方だったなあ。