メール一本で、みんなにさようなら そのための準備と注意を教えます【第4回】最後の気がかりはこれ 死んだ後に、あなたのパソコンの記録をどう消すか

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専用の「消去ソフト」も登場

「死後の世界」は、プログラマーのゆき氏が公開しているソフトウェア(同氏ホームページhttp://www.yukibow.com/の「ダウンロード」コーナーで「ユーティリティ」を選ぶと専用ページへのリンクがある)。

あらかじめ決めた日付まで自分がパソコンを使わなかった場合、死亡など何らかの問題があったと判断。次にパソコンを起動した際に、「遺言」にあたるメッセージを画面に表示するとともに、指定しておいたデータを削除してくれる。

日付の選び方は、年月日を指定するか、「最後に起動してから指定した日数の間、起動しなかった場合」などと設定することも可能だ。

一方の「僕が死んだら…」は、有限会社シーリスが開発・公開している(https://www.c-lis.co.jp/)。

こちらは、デスクトップ画面に「自分が死んだらこれを読んでください」などと遺族を誘導するファイルを作成しておき、その遺言を表示すると、同時に見せたくないファイルの削除が始まるというもの。

遺言部分のファイルは暗号化されるため、ネット関連のIDやパスワードなどの重要な情報を書き込んでおいても安心だ。

消去するフォルダとしては、動画や写真など、見せたくないデータを保存したフォルダや、インターネットの履歴などが保存されている「一時フォルダ」、送受信したメールが保存されているフォルダなどを指定してもよいだろう。

こうした方法でパソコンの中身を消すのはハードルが高いという場合、家族に、

「死後は、友人知人に送るメールだけ送信してほしい。その他のことはせず、パソコンは処分するように」

と頼んでおくこともできる。だが悪質な中古パソコンの引き取り業者などのなかには、古いパソコンからクレジットカードの番号などの個人情報を抜き出し、悪用する例もある。

そうした心配を防ぐために利用できるのが、パソコン内の情報を完全に抹消してくれるというサービスだ。

一般社団法人遺品整理士認定協会が運営する、MISお焚き上げステーション(http://me-mind.org/)では、通常の遺品だけでなく、パソコン内でデータを蓄積しているハードディスクや携帯電話、スマートフォンなどを物理的に焼却するなどして、「お焚き上げ」によって供養するサービスを展開している。