素晴らしい従業員は素晴らしい友人となる

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より
〔PHOTO〕gettyimages by Thinkstock

温かく親しみやすい雰囲気がいい結果を生み出す

【質問】 乳製品を販売する私の会社N9クリーマリーは、近々、南カリフォルニアに本店をオープンします。これは私の人生史上もっとも難しい仕事でした。現在は金銭面よりも、作り上げたチームについて考えており、近すぎる人間関係というのはどの程度のことを指すのか、という疑問を抱えています。従業員たちに対して強い愛情を抱くことで、いつかは問題が生じてしまうものですか?
(ブリット・ビンガマン)

* * *

――ブランソン: 私も、親友の何人かとは仕事で知り合った仲です。ヴァージン傘下の企業で働く従業員が、「それは私も同じです」と話してくれたときは、うれしくなりました。たいていの職場は、家族よりも職場の同僚と費やす時間のほうが長くなります。それならば職業上の人間関係が本物の友情に変わってもおかしくはありません。温かく親しみやすい雰囲気は、チームと顧客のためには非常にいい結果を生み出します。

この問題についての指針をどう定めるかで、自社の企業文化の将来の形が決まります。マネージャーのなかには、仕事中にふざけたり、すごく親しくなったり、ましてや恋愛関係になったりすると眉をひそめる人もいますが、私は違います。

ヴァージンでは、おもしろく、すべてを受け入れてなおエネルギーあふれる職場環境を作るために努めてきました。そこで育まれた友情やロマンスが、私たちの人生をも豊かにしてくれたのです。長年にわたって、私たちは従業員同士の結婚を祝福してきました。

このようにして生まれる絆は、従業員たちが協力し合い、ともに厳しい状況をくぐり抜ける励みとなります。数年前、ヴァージンマネーが英国の銀行であるノーザンロックを買収した際に、私は現地を訪れて、ヴァージングループに新しく入った仲間たちを歓迎しました。訪問目的のひとつは支店の空気をよく理解することでしたが、多くの職場で夫婦が共働きしているだけでなく、その息子や娘も一緒に働いていることがあると知って、胸が熱くなりました。

従業員が親族に、自分の職場が働き甲斐のある場所だと話す以上の保証はありません。それによって私は、新しい銀行事業とヴァージングループのウマがぴったり合うだろうと分かったのです。

息子のサムにも同じ感想を伝えたことでしょう。彼は姉のホリーの後を追い、ヴァージンのロンドンオフィスに入社することを決め、非営利財団のヴァージンユナイトおよびグループ内のほかの多くの企業とともに働くことにしたのです。職場を訪れたときに、子どもたちと会うのが今から楽しみです。2人の行動は、子を誇りに思う父親への最高の贈りものでした。・・・・・・この続きは『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』vol087(2014年7月29日配信)に収録しています。
 

リチャード・ブランソン/Sir Richard Charles Nicholas Branson---ヴァージングループ創設者 / 1950年イギリス生まれ。70年にレコード通信販売会社「ヴァージン」、84年「ヴァージン アトランティック航空」を設立。00年英国エリザベス女王から「ナイト」の称号を授与。熱気球での世界初の大西洋・太平洋横断、世界一周気球旅行など冒険家としても知られる。
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