逆転キャリアのキーパーソンが仕掛ける、ソフトバンクの次なる一手「かざして募金」

安藤 光展

AKBもびっくりな、グループ8社の兼任メンバー

安藤:ソフトバンクモバイルのCSR企画部長という肩書き以外もあるとお聞きしましたが、グループの他の企業にも席を置いているということでしょうか?

池田:社名でいいますと、ソフトバンク、ソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクBB、ワイモバイル(旧イーモバイル)、あと教育事業を行うエデュアスという会社と、SBエナジーという自然エネルギー関連の会社にも一部出向しています。あとは、財団も含めての合計8社に関わっています。

安藤:いや、8社の兼任とは。AKBもびっくりな兼任ぶりですね。どうやって、業務リソースを振り分けているのですか?

池田:スケジュール管理含めてチームメンバーに任せる部分も多いですが、ウチは優秀なスタッフが多いので問題ありません(笑)。関わる企業は多いのですが、広義の社会貢献という中心軸があり、それぞれ異なる仕事をしているわけではありませんから。

比率としては、僕らが通信3社と呼んでいる、「ソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム」が一番多いです。次に多いのが復興支援財団です。最近多くなってきたのはSBエナジーです。この大きく3つ枠でほぼ動いています。

安藤:自然エネルギーですか。今はわかりませんが、数年前は"地域活性化の切り札"みたいな言われ方をしてましたね。

池田:切り札かどうかわかりませんが、一時期よりトーンダウンしているとはいえ、クリーンエネルギーは色んな意味で重要というのは地域の方々にもご理解いただけているとは思います。

ただ、課題が多いのも事実です。発電事業で地域に入っていくわけじゃないですか。例えば、耕作放棄地にソーラーパネルを置いて、発電して、電気を売ることはできるのですが、雇用という意味では、地域にほとんど貢献しないんです。メンテナンスといっても単発ですから。

田んぼであれば、雇用も売上も生まれるじゃないですか。それがソーラーパネルにはない。雇用がないと本当の意味で地域貢献できていないのでは、と感じている所なんです。

ですので、ソーラーパネル設置ということだけではなく、地域の他のリソースも含めた、新しいビジネスモデルを考える必要があります。頭では理解しているのですが、実際はなかなか難しいです。今後は特定の地域でモデル事業といいますか、様々な可能性を探っていきたいと思います。

KPIの設定と、現状の課題

安藤:では、次に寄付アプリ「かざして募金」について質問させて下さい。アプリのKPI(重要評価指標)はどこに設定しているのでしょうか?

池田:ソフトバンクユーザーが簡単に寄付できるアプリ「かざして募金」は、あくまでも決済機能(ツール)なので、使っていただくことが重要です。今まで寄付をしたことがない方が、寄付が簡単になったから使うようになった、ということで寄付の流通額が増え、結果として社会課題を解決しようとしている団体に資金をお渡しできればと考えています。これが「かざして募金」の根幹の役割です。

KPIとしては、寄付の流通金額はっもちろん、人数や寄付単価、継続性なども見ています。最後の出口が流通金額だったりするわけですが、その前の段階でも指標を設け、ダウンロード数や認知率も計っています。このサービスの難しい所ですが、ソフトバンク側はPRが難しいという課題があります。