[アイランドリーグ]
徳島・島田直也監督「前後期制覇へ無駄な四球減を」

スポーツコミュニケーションズ

キーマンは井生、福岡、大藤

 ですから、あえて後期のキーマンには野手では井生広大、投手は福岡一成と、地元・池田高出身の大藤の名前をあげたいと思います。井生は昨季は66試合に出て、今季はセカンドのレギュラーの一番手と見られていました。しかし、ここまでは新人の増田大輝に出番を奪われるかたちになっています。増田はシーズン通じて試合に出るのは初めて。夏場に来て、ややバテも見られます。井生にとってはポジションを奪い返すチャンスでしょう。2人が高い次元で競争して、チームにいい刺激を与えてくれればと願っています。

 福岡は総じて予想以上の出来だった投手陣において唯一、期待を裏切った選手です。以前、紹介したように彼にはシーズン前、先発の構想を持っていました。オープン戦を経て、最終的にはリリーフで起用することになりましたが、ブルペンで戦力になると計算していました。

 ところが開幕以降、なかなか結果が出ず、結局、前期は13試合に投げて1勝1敗1セーブ、防御率6.14。物足りない成績となってしまいました。これは僕も経験があることですが、「今年はやれる」という自信が少し慢心につながったのかもしれません。本人は一生懸命、トレーニングをしているつもりでも、「これくらいやれば大丈夫」との油断があったのではないかと感じます。昨年と比較すると、下半身に粘りがなくキレを感じません。

 数字は正直です。前期の反省を踏まえ、この夏にどう取り組むか。今後の野球人生が長くなるか短くなるかは自分次第。そのことを自覚し、後期は悔いのないようにやりきってほしいと思います。

 後期は他の3チームが優勝を狙って目の色を変えてきます。前期は最下位の愛媛も外国人やNPB経験者を補強しており、手怖い相手になりました。前期優勝したからといって少しでも気を緩めれば一気にやられてしまうでしょう。前後期を制覇すれば、リーグチャンピオンシップでは1勝のアドバンテージが得られます。あくまでも連続優勝を狙い、取れる得点はきっちり取り、防げる失点はしっかり防ぐ。きっちりした野球を追求したいものです。

 前期はファンの皆さんの声援も力になり、優勝を勝ち取ることができました。後期も、リーグチャンピオンシップも、グランドチャンピオンシップまで皆さんとともに戦っていきたいと思っています。引き続き、応援をよろしくお願いします。

島田直也(しまだ・なおや)プロフィール>:徳島インディゴソックス監督
1970年3月17日、千葉県出身。常総学院時代には甲子園に春夏連続出場を果たし、夏は準優勝に輝いた。1988年、ドラフト外で日本ハムに入団。92 年に大洋に移籍し、プロ初勝利を挙げる。94年には50試合に登板してチーム最多の9勝をあげると、翌年には初の2ケタ勝利をマーク。97年には最優秀中 継ぎ投手を受賞し、98年は横浜の38年ぶりの日本一に貢献した。01年にはヤクルトに移籍し、2度目の日本一を経験。03年に近鉄に移籍し、その年限り で現役を引退した。日本ハムの打撃投手を経て、07年よりBCリーグ・信濃の投手コーチに。11年から徳島の投手コーチを経て、12年より監督に就任。