[アイランドリーグ]
徳島・島田直也監督「前後期制覇へ無駄な四球減を」

スポーツコミュニケーションズ

先発起用の河本、好投の理由

前期は11試合、0勝2敗、防御率6.23だった宍戸。

 特にこういった発想の転換をしてほしいのが左腕の宍戸勇希です。彼はストレートにも勢いがあり、1球1球だけをみれば、十分、リリーフの柱を任せられる素材の持ち主です。しかし、現状はコントロールに難があり、投げてみないとわかりません。制球に不安があるせいか、マウンド上でもフォームを気にしたりするしぐさが頻繁に見られます。

 ただし、それは試合中にする作業ではありません。登板の前にやるべきことをしっかり準備し、試合では、いい意味で開き直る。気持ちのコントロールさえできれば、ボールのコントロールも安定してくると僕はみています。

 投手陣の底上げを図るべく、7月は選手にいろいろな役割を経験させようと考えています。そのひとつが河本の先発器用です。福岡ソフトバンク3軍との後期開幕戦(7月5日)、入野、アヤラが関東遠征(対フューチャーズ)で登板していたこともあり、河本を先発でテストすることになりました。

 するとソフトバンクをわずか1安打に抑える完封勝利。2度目の先発となった高知戦(13日)も8回を無失点に封じ、2試合連続で好内容をみせています。前期、セットアッパーだった河本は、確かにボールに威力はあるものの、短いイニングをストレートで押し切ろうとするあまり、一本調子になる面がありました。ひとつ歯車が狂うと四球を出したり、痛打を浴びる欠点があったのです。

 しかし、先発で長いイニングを投げるとなると、全球、全力投球するわけにはいきません。それがいい意味での脱力を生んでいます。河本の場合、ストレートに加え、スライダー、カーブもいいものを持っています。先発では変化球で緩急をうまくつけ、カウントをとっていることが好投を生んだと言えますね。7月は河本に限らず、山本や浅田俊平、大藤謙悟、河野章休、山藤桂といった若いピッチャーにも出番を与え、経験を積ませるつもりです。

 その中で個々の実力が上がり、互いに切磋琢磨してチーム力が向上するのが理想でしょう。現時点ではレギュラークラスと控えに若干、差がありますから、後期は前期に目立たなかった選手の奮起を望んでいます。