[MLB]
杉浦大介「田中、ダルビッシュは? 前半戦のMVP、サイ・ヤング賞」

スポーツコミュニケーションズ

本命不在、混戦のMVP争い

ナ・リーグ
ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ/打率.313、21本塁打、OPS1.014)
次点
トロイ・トゥロイツキ(ロッキーズ/打率.351、18本塁打、OPS1.056)

 MVPとは圧倒的な個人成績を残したスーパースターに与えられるべきか、それとも強豪チームの要となってきた選手が選ばれるべきか。両方を兼ね備えた存在がいれば選考は容易だが、今季ここまでのナ・リーグはそうなってはいない。

 遊撃手という負担の大きいポジションながら、打率、出塁率、OPSなどで驚異的な数字を残すトゥロイツキこそが、ナ・リーグの前半戦ベストプレーヤーだった。ただ、所属するロッキーズは地区首位のドジャースからすでに11.5ゲームの差を付けられている。そのチームで打ちまくる主砲を、“最も価値のある選手”と認めて良いのかどうか。

 今回はそのトゥロイツキは次点止まり。24歳にして完全開花を感じさせる数字を残し、層の薄いマーリンズをプレーオフ争いに留まらせる原動力となったスタントンを“前半戦で最も価値の高い選手(MVP)”に選びたい。

 ただ、リーグ最高の勝率を残してきたブリュワーズを正捕手として支えたジョナサン・ラクロイ(打率.331、8本塁打、OPS.911)、パイレーツの大黒柱アンドリュー・マッカッチェン(パイレーツ/打率.313、12本塁打、OPS.938)らを高く評価する声も少なくない。 前半戦を終えた時点で大本命は不在。稀に見る大混戦のMVP争いになりそうな予感がすでに漂ってきている。

※記録はすべて現地2日現在

杉浦大介(すぎうら だいすけ)プロフィール>
東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、NFL、ボクシングを 中心に精力的に取材活動を行う。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボールマガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞』など多数の 媒体に記事、コラムを寄稿している。この3月に最新刊『MLBに挑んだ7人のサムライ』(サンクチュアリ出版)を上梓。
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