2014.07.29
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スクープ 内部資料入手!発表します「損する保険」が分かりました

週刊現代 プロフィール

「一見、終身保険のように見せかけて、掛け捨て部分がほとんどです。大手生保が販売している『定期付き終身保険』や『アカウント型保険』がそれに当たる。たとえば月2万円の保険料なら、積み立て部分は1000円だけで、残りの1万9000円は掛け捨てになっていたりします。大手生保には、死亡保障に医療や介護保障などさまざまな保障が組み合わされたセット商品が多く、一見お得に見えるのですが、そうではない。いらないものばかりが入った値引きのない福袋のようなものです。

保険商品は、その利益率は公開されていないのですが、私が計算したところ、こうしたセット商品の掛け捨て部分だけを見ると、加入者が支払う保険料の6~7割が保険会社の利益になっています」(ファイナンシャルアソシエイツ代表・藤井泰輔氏)

このように、加入者にとって「一見お得」に見える商品ほど、加入者が損する危険性は高いという。藤井氏が続ける。

「年齢や人生の局面に合わせて、加入後に組み換えができる保険があります。大手生保の商品ですが、これは、そのときの状況に合わせて最適な商品を選べることがメリットのように感じますが、損する可能性が高い。ちょうどいいところで保険を切り替えさせて、利益を確定させ、新たな商品を契約させて儲けようという保険会社の意図がはっきり見えます」

「持病があっても大丈夫」「がんになった人でも入れる」「85歳の方でも入れる」……といった甘い言葉で広告を出している保険も、入るだけ損だと言える。

「持病や病歴、年齢に関係なく入れる『緩和型保険』は、最近テレビで盛んに宣伝していますが、これはそのぶん保険料が割高です。

たとえば50歳男性が、入院1日1万円の保障がつく緩和型の医療保険に入る場合。保険料は月に1万円程度で3年間に支払う保険料は36万円。3年に1回、30日以上入院しないと元が取れません。支払った保険料以上の保険金を受け取れる確率は低いでしょう」(前出・横山氏)

結局は、「入ったから安心」という気持ちをカネで買うようなもの。新たな顧客を獲得するために、こうした新商品が数多く出ているが、「健康に不安があるから」と保険加入を検討する中高年は、保険会社、代理店にとってはいいカモなのだ。

また、「この保険に入れば儲かるかも」と思って商品を選ぶのは、やめたほうがいい。大手保険会社の元営業担当者が語る。

「一定期間、保険金の支払いを受けなかった場合に5万円や10万円の給付金が出るボーナス付き保険は、得をしそうに見えますが、保険会社にとってメリットが大きいだけ。

ボーナスをもらうには、一定期間契約を続けなければいけないので、途中解約されるリスクが下がります。保険金を請求しないことがボーナス受給の条件なので、保険金の支払いを減らす効果もあるんです。そもそもボーナスといっても、契約者が払った保険料を戻すだけで、保険会社が身銭を切っているわけではない。それをなぜ喜ぶ人がいるのか、理解できません」

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