2014.07.29
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スクープ 内部資料入手!発表します「損する保険」が分かりました

週刊現代 プロフィール

医療保険の基本的な形は、入院1日につきいくら、という給付が受けられるものですが、最近では医療の進歩や医療費抑制の流れから、入院日数はどんどん短くなってきました。こうなると、受け取れる給付額は減るわけで、保険会社としては支払い額が減る。その分だけ儲けやすくなっているのです」(ファイナンシャルプランナー・横山光昭氏)

がん保険に関しては、近年、がんの罹患者が急増し、「2人に1人ががんになる」という言葉が一人歩きしていることが、保険会社にとっては「最大のビジネスチャンス」となっている。

だが、2人に1人ががんになると言っても、がんの発症率がとくに上がるのは80代以降で、60代でがんにかかる確率は15%程度。そのうえ、保険に加入できる健康状態の良い人なら、発症率はさらに低くなるということは、冷静に考えれば当然のことだとわかる。

「それでも、いざがん保険に入ってしまうと、加入者が解約したいと思っても、保険会社は『解約した途端にがんが発覚した人がいる』などという話をしてきます。だから途中でやめることがなかなかできない」(医療コンサルタント・吉川佳秀氏)

「一見お得」が危ない

収入保障保険も、ここ10年ほど保険会社が積極的に売っている商品の一つ。保険料は掛け捨てで、保険金を一括してもらうのではなく、毎月一定額の保険金を分割してもらう保険だ。なぜこの保険は損をするのか。

「収入保障保険は定期保険のひとつで、年々保障が減っていく合理的な商品です。商品自体が粗悪ということではありませんが、入り過ぎには注意が必要。保険期間が60歳というケースが多いですが、その間に亡くなる人はほとんどいません。被保険者が保険期間内に亡くならなければ、保険料の大部分は保険会社の儲けになります。

逆に、終身保険の場合、保険料は割高ですが、貯蓄性は高く、途中で解約しても契約者へ保険料を戻す必要がある。保障も途中で途切れることはないので、保険会社は確実に保険金を支払う必要があります。そのため、保険会社が積極的に宣伝することはありません」(フェリーチェプラン代表・田中香津奈氏)

先に紹介した代理店の成績を左右する「係数」を見ると、ある保険会社では、終身保険は係数が「1・0」、個人年金保険は「0・5」。対して、収入保障の定期保険は、係数が「5・0」となっている。代理店は、収入保障保険を1人に売れば、個人年金保険を10人に売るのと同じ評価が得られるのだ。収入保障保険がどれほど儲かるか、この数字からもわかるだろう。

俗に「漢字系」と言われる国内の大手生保会社の場合、単独で掛け捨ての保険商品を売ることはあまりない。大手の終身保険に入っているから大丈夫と思う人もいるかもしれないが、そこにも罠がある。

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