岩瀬: さて、ライフネット生命保険の社員から「小林りんさんにこういうことを聞いてみたい」という質問があったので、いくつか紹介させていただきます。まず、「東大に入ったときは受験したのですか? 帰国子女入試みたいな形だったのですか?」という質問です。
小林: いや、一般入試でした。2年間しか海外に行っていなかったんですが、帰国子女枠は3年以上じゃないと認められないので。ですから、中学、高校、大学、大学院で入試を経験しています。
岩瀬: 何か必勝法のようなものはあったのですか?
小林: 計画を立てて何かをやるのはすごく得意だったと思います。私の場合、中学受験も高校受験も大学受験も、全部半年くらいしか準備する期間がなかったんです。小学校6年生くらいのときにいじめられて、半ば現実逃避するような形で中学受験をしようということで、いきなり塾に行き始めて受験をしたんです。
中学時代も部活ばっかりやっていて、3年の半ばから高校受験の準備をしました。大学もカナダの高校を卒業して帰ってきて、半年間しか時間がなかったので勉強しました。ものすごく時間がなかったですね。
それで何をやったかというと、「この学校に受かるにはこの参考書が必要だ」という情報をみんなから聞いて、それを全部買ってくる。まず1日かけてすべての目次に「何月何日の何時にはこの章をやる」とプランを作り、その通りにやるということを、中学、高校、大学の受験勉強でやりました。