第1回ゲスト:黒鉄ヒロシさん (後編)
「ギャンブルは、酒や煙草と同様に男の文化を語る上で欠かせないものです」

島地 勝彦 プロフィール

日野 宮内庁に納入されているということは・・・。

黒鉄 まあ、そういうことでしょう(笑)。使い心地はどうでしたか?

島地 それはもう、エクセレント。シルクでそっと撫でられるようなあの感触は、今でも忘れられない。知り合いから内緒で分けてもらったのですが、じつにいい経験をさせてもらいました。

一人遊びで精神粘膜を敏感にすれはボケとも無縁に

黒鉄 ところで、「サロン・ド・シマジ本店」に伺ったときからずっと気になっていたんですが、そのシュルシュルするものはいったいなんですか?

島地 これは「エアレーター」といって、水割りをつくる道具です。シングルモルトを真ん中のポッチのところまで入れ、その上からグレンリベット・ウォーターを上の線まで注ぐ。そしてボタンを押せばシュルシュルと、空気を含んで攪拌されながら流れ落ちる仕かけです。冷蔵庫でキンキンに冷やした水を使えば、氷を使わないで水割りができる。

日野 これは男の一人遊びのイメージにぴったりハマります。まさに大人のオモチャですね。

島地 うまいこというじゃないか。その通りだよ。酒まわりの道具、シガーやパイプまわりの道具はいろいろ集めているけど、書斎でいじっているときが一番愉しい。

黒鉄 自分の好きなもので櫓を組んだ神殿で過ごす時間が愉しい。これが、大人の男のあるべき姿です。若い人はぜひ、島地さんのような大人を真似してほしいと思います。それと、一人遊びを愉しめるようになると、じつはけっこう忙しいということも知っていただきたい。

島地 そうですね。若い頃は、定年したら時間がたっぷりあって、のんびりできるのかと思っていましたが、現実はぜんぜん違いました。あれも欲しい、これもしたいで、毎日がほんとうに忙しい。