無数の会社と1つのビジョン

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より
〔PHOTO〕gettyimages

想像力を枠にはめるビジョンではダメ

【質問】 ヴァージングループのなかには数多くの企業がありますが、グループ全体の統一したビジョンがあるのでしょうか。それとも、それぞれの企業で各々のビジョンがあるのでしょうか。こうお聞きする理由は、単一のビジネスコンセプトがあり、その傘下で各々異なる子会社を私が経営しているからです。
(ドナルド・リン・コーツ、米国ルイジアナ州、バトンルージュ)

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――ブランソン: ヴァージンが音楽事業からほかの産業に事業を拡大しはじめたころ、専門家や競争相手は、私たちの多角化の動きに対して、そんなやり方では間違いなく失敗する、と強く批判しました。ヴァージンは他産業についての専門知識が欠けており、総合的なミッションを見てもふさわしくない、というのが彼らの指摘でした。

最近の集計によれば、その時から今まで、私たちは400社以上の会社を起ち上げています。私たちの成功が証明したように、会社は強い制限のあるビジョンによって、チームの想像力に枠を設けてはいけません。

自社のために総合的なビジョンをつくることは大いに必要です。そして、そのビジョンは、傘下にあるそれぞれの企業の、より限定的な戦略目標によって強靱に支えられていなければなりません。両者は排除的な関係ではなく、補完的な関係であることです。一方が他方を無視してはいけないのです。

新事業の立ち上げはいつだって冒険なのです。そして起業家であるすべての人それぞれが、同じようにうまくいくというわけにはいきません。事業を継続させることに挑むならば、その途中で会社のビジョンも調整しなければならないことが分かるはずです。

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