「東京を世界一の都市にする」という目標に向かって、視察をしたり、プロジェクトチームを発足させたりしている。今や国家間のみならず、世界の都市間で熾烈な競争が繰り広げられている。その競争に勝つためにはどうすればよいか。グローバル、国際的であることが必須の条件である。
英語が国際語となっている。英語で仕事を行い、生活できる都市にせねばならない。そのためには、まずは教育である。5月27日に都立国際高等学校を訪ねてみた。帰国子女、外国人を含めて、英語で授業が行われ、第二外国語も習得できる。
8割が女子生徒であるが、国際バカロレア認定校にもなる予定で、ユニークな授業が展開されている。テーマを決めて賛否両陣営に分かれて行うディベートなどは、これから国際交渉などで必要な資質を身につけるのに役立つ。
日本の外交力が低い原因の一つは、国際公務員が少ないことである。国連公用語2ヵ国語に通暁し、修士以上の資格が必要であるが、多くの若者、とりわけ女性にはこの仕事に挑戦してもらいたい。都立国際高校から、国連で活躍する人材が沢山輩出されることを願っている。