2014.05.28
# 雑誌

「アホ判決」91歳の認知症夫が電車にはねられ、85歳の妻に賠償命令実名と素顔を公開この裁判官はおかしい

——原発訴訟でもトンデモ判決の「前科」があった!
週刊現代 プロフィール

ジャーナリストの日高薫氏が言う。

「病気で指が曲がらないと医師の診断が下っている被告を『激痛に耐えれば痴漢は可能』と有罪にするなど、アホ判決が多すぎるのです。最近では昨年5月、東京地裁立川支部の倉澤千巖裁判官が下した判決が酷かった。バス車内での痴漢事件だったのですが、車載カメラには左手で吊り革を持ち、右手で携帯のメールを打つ、被告の証言通りの姿が映っていました」

しかし、この男性にも有罪判決が下る。

「倉澤裁判官は、バスが揺れ、被告男性がカメラからフレームアウトした瞬間を指して、『揺れている状況下で、右手で携帯電話を操作しながら左手を吊り革から離し、痴漢行為をすることは容易とは言えないが、不可能とか著しく困難とまでは言えない』と、常識では考えられない判決を書いたのです。数秒でカメラのフレームに戻ってきた被告はしっかりと左手で吊り革を握っていました」(日高氏)

袴田事件など、トンデモ判決を下したり、追認した裁判官たちの多くが出世し、叙勲を受けている。

その一方で、他人の人生をめちゃくちゃにした責任が問われることはない。

「無実の死刑囚・袴田巌さんを救う会」副代表の門間幸枝さんが述懐する。

「今回、再審開始という判決が出て、私たちは涙を流して喜びました。しかし冷静に考えると、なんでこんな当たり前のことに48年もかかったのか、私たちはそこに目を向けないといけない。活動初期、袴田さん支援の署名を集めようとしても、皆『お上が間違ったことをするわけがない』と相手にしてくれなかった。裁判官ほど、国家権力に庇護されている存在はないのです」

認知症の夫を抱えた85歳の妻の苦労はいかばかりか。普通の想像力があれば、今回のような判決はありえない。その「普通の感覚」を持ち合わせていないのが、裁判官というエリートたちなのである。

「週刊現代」2014年5月24日号より

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