2014.05.28
# 雑誌

「アホ判決」91歳の認知症夫が電車にはねられ、85歳の妻に賠償命令実名と素顔を公開この裁判官はおかしい

——原発訴訟でもトンデモ判決の「前科」があった!
週刊現代 プロフィール
写真は『司法大観平成八年』(法曹会)より

実はこの長門氏、金沢支部の部総括判事時代、重要な判決に関わっている。'06年3月、金沢地裁の井戸謙一裁判長が原発推進という国の意思に逆らって、志賀原発2号機(北陸電力)の運転差し止めを命じた。日本各地で同様の訴訟が行われていたが、原告側が勝訴したのは、井戸氏の判決を含めてわずかに2件。控訴審の判決次第では、国の原発行政の行方も左右しかねない裁判として注目された。

その控訴審で名古屋高裁金沢支部は井戸裁判長の「真っ当な判決」をひっくり返し、原告の住民たちが敗訴した。この二審の審理に、長門氏は裁判長として加わっていたのだ。

現在は滋賀県で弁護士をつとめる井戸氏が言う。

「かなり思い切った判決でしたし、一審の後に国の耐震設計審査指針が新しくなってしまったので、高裁で判決が維持されるのは難しいとは思っていました。それにしてもJR東海の控訴審判決を下したのが、あの長門氏だったとは……。事件の被告と原告、どちらの言い分が正当なのかを判断するのが裁判官本来の仕事です。しかし、なかには裁判官の判断が個別事件を離れて一般的な影響を持つことがある。裁判所が下した判断が社会を変えていく力になり得るわけです。裁判官はそういうことにも目配りをしなければならない。今回の判決が社会的影響まで考慮して下されていたかといえば、疑問です」

長門氏の人となりについては、こう評した。

「そんなに特徴のある裁判官ではなかった。若いころは苦労したというか、そんなに処遇が良くなかった。島根県の松江市に6年くらい、いたはずです。それが異例の人事で名古屋高裁管内に来てから、ポンポンと出世するようになった」

実は長門氏は、井戸氏が下したもう一つの「思い切った判決」も潰している。

住民基本台帳ネットワークの運用について全国で初めて「プライバシーの侵害にあたり違憲」とした金沢地裁・井戸裁判長の判決を二審で取り消していたのだ。

その後、航空自衛隊小松基地の騒音問題で、自衛隊機と米軍機の飛行差し止めを求めた住民側の請求を退けると、長門氏は岡山家裁所長、福井地・家裁所長を経て、名古屋高裁部総括判事と出世コースに乗った。

考えないのが出世の近道

裁判官がおかしい。

最難関の国家試験のひとつである司法試験を突破したエリートが、ちょっと考えれば誰もが違和感を抱くような、現実離れした判決を下している。

関連記事