「青い惑星」はいかにしてできたのか『地球進化 46億年の物語』

すべては複雑に絡み合い「共進化」する
ロバート・ヘイゼン

 エラトステネスと彼に続く好奇心の強い何千人もの学者の伝統を受け継ぐ私がこの本を書く目的は、地球の長い変化の歴史を伝えることである。地球は見たままの場所であり、よく知っているように思えるかもしれないが、そこには想像を超える変化が次々と起こっているのだ。私たちの故郷たる惑星の本当の姿を知り、それを形づくってきた悠久の年月を理解するには、まず七つの重要な真実を中心に考える必要がある。

 1 地球はリサイクルされた原子でつくられ、それは現在もリサイクルされている。
 2 人間の時間枠で考えると、地球はとてつもなく古い。
 3 地球は三次元で、その活動の大半は見えないところで行われている。
 4 岩石は地球史の記録をとどめている。
 5 地球のシステム──岩石、海、大気、生命体──は互いに複雑に結びついている。
 6 地球の歴史は停滞している期間が長いが、突然、不可逆的な出来事が起こることがある。
 7 生命体は変化し、地球の表面を変化させ続けている。

 これらの地球の概念が、壮大な空間と時間の中で複雑に重なり合った原子、鉱物、岩石、そして生命体の物語を形づくっている。そのことについては、宇宙の灼熱の始まりから地球の延々続く進化を説明するあらゆる段階で、また言及することになるだろう。本書の中心となる新しいパラダイムである〝地球と生物の共進化〟は、ビッグバンまでさかのぼる、不可逆で連続した進化の一部である。それぞれの段階に新しいプロセスと現象が始まると、それがやがて地表の形を変えていき、現在、私たちが住んでいる驚異的な世界へと向かうべく着々と地ならしをしていたのだ。これが地球の物語である。

著者  Robert Hazen 
ジョージ・メイソン大学クラレンス・ロビンソン冠教授、カーネギー地球物理学研究所上席研究員。米国メリーランド州在住。

監訳者  円城寺 守(えんじょうじ・まもる) 
一九四三年、旧満州国生まれ。早稲田大学卒業、東京教育大学大学院修了。理学博士。筑波大学講師、早稲田大学教授を経て、同大学名誉教授。主な著書に『よくわかる岩石・鉱物図鑑』(実業之日本社)、『地球環境システム』(編著・学文社)、『地球・環境・資源』(共著・共立出版)など。

訳者  渡会圭子(わたらい・けいこ) 
翻訳家。上智大学文学部卒業。主な訳書にガブリエル・ウォーカー『スノーボール・アース』『大気の海』(早川書房)、ラリー・ジョンソン『人体冷凍 不死販売財団の恐怖』、チャールズ・デュヒッグ『習慣の力』(以上、講談社)など。
『地球進化 46億年の物語』
「青い惑星」はいかにしてできたのか

ロバート・ヘイゼン=著
円城寺守=監訳
渡会圭子=訳

発行年月日:2014/5/20
ページ数:384
シリーズ通巻番号:B1865

定価:本体 1160円(税別)
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(前書きおよび著者情報は初版刊行時点のものです)