ヴァージングループ会長:リチャード・ブランソンに質問――真の起業家に求められるものとは?

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より

以前よりも難しくなった「起業家」の定義

【質問】 いま通っている学校に、起業家精神についての1日研修コースを仲間と協力して設けたい、と提案しています。私は、起業家精神とは、スタートアップ企業やそのCEOたちに貼り付ける単なるラベルではなく、自らチャンスを捕まえ、創造し、さらに大きく発展させる姿勢やアプローチ(手法)を持つ人物として理解しています。ご意見をお聞かせください。(ノエル・デキュペレ)

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――ブランソン: 「起業家」という言葉はラベルとして大変魅力的です。1970年代初めにヴァージンの最初の事業をはじめようとしていた時は、私たちが何をしようとしているのか、誰も理解していなかったと思います。

幾人かのお偉方からは起業家と呼ばれてはいましたが、その意味は恐らく、既存の体制を脅かす、信用してはいけない冒険家、といったところだったと思います。当時は、まわりから奇異の目で見られるので、自分からは起業家とは名乗っていませんでした。

最近は、起業家と名乗って働いている人々がとても増え、人生設計の選択肢としても十分考えられる職業になってきています。そして「起業家」の定義そのものも以前より難しくなっています。これは人それぞれで意味が異なり、個々の体験に基づいて話しているからです。

実際のところ、私たちがやったことは既存の体制を脅かすものだったので、批判家が言っていたこともあながち間違いではなかったと思います。昔から今に至るまで、ヴァージンが新規事業をはじめる理由は、単純にお金を稼ぎたいからではありません。人々の生活にプラスとなる変化を起こし、消費者によりよい買い物をしてほしいからです。商品やサービスの如何に関わらず、私たちは、ほかの誰よりも優れたものを提供したいのです。

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