『エロの「デザインの現場」』 - R18の想像力

続いて、エロのデザインを底上げしたと言われる野田 大和。彼もまた確固たる自分のスタイルを持ち、主にSMを主戦場とした作家系デザイナーである。オタクの極みがアカデミックの領域に進出したとも言われる野田のデザインは、読者受けを狙う思惑など全くなく、それゆえに短命に終わることも多かったという。

野田 大和の仕事場のすっきりとした印象は、その作品にも通じるところがある

3人目は、編集長からデザイナーへという異色の経歴を持つ小西 秀司。編集長時代は、風俗情報誌を実利一辺倒のオヤジ臭のするものから、イメージやムードを提供するものへと進化させた。デザインに関しては、「俗っぽくなく、シンプルですっきりした中になにを違ったものを入れたい」という志向を持っているそうだ。

かたやエロ本、かたや犬の本という両極端な仕事を繰り広げる、小西 秀司の仕事場

最後は、斬新なデザインで100万部の金字塔を記録したデザイナー・大賀 匠津。女優の顔に水をぶっかけ、その瞬間を表紙にしてしまった『ザ・ベストマガジン』は、さほどエロ本に詳しくなくても、見たことのある人が多いのではないだろうか。彼のコメントを読んでいると、良い按配でソリューションタイプの気質が混じっており、それがミリオンにつながったものと推察する。

一般誌から広告まで幅広い仕事を手がける大賀 匠津の事務所デスク