2014.04.27
絶対に真似をしてはいけない35の科学実験『Mad Science2』
レビュー:内藤 順
絶対に真似をしてはいけない---なんと甘美な誘い文句だろうか。
前著『Mad Science - 炎と煙と轟音の科学実験54』では、「シャボン玉爆弾」、「オレオクッキーを燃料にしたロケット」等、数々のエクストリームな実験で話題になったあのシリーズが、さらにパワーアップして帰ってきた!
だが、本書の"真似をしてはいけない"度は、針が振り切れるほどのMAX。そのヤバさは"まえがき"に書かれている注意文を読めば一目瞭然であるだろう。
この本には、すべての実験を安全に行うために必要なことが、書いてあるわけではない。いかなる実験であれ、本当にやってみようと考える前に、必要な知識と経験が自分にあるかどうか、自分に正直になって考えてほしい。
保護メガネを着用せよ!
本書の実験のほぼすべてに、視力を奪う可能性がある。
まず最初に紹介したいマッドネスは、”著者自らの手を危険に曝す”という章である。まさか著者の名前の「テオ」と掛けたわけでもないのだろうが、超低温から超高温、そして猛毒といった様々な環境の中に「手を」突っ込んでいく。
たとえばマイナス195度以下の液体窒素の中に手を沈めるとどうなるのか、それを試したのが以下の写真。
