屋上屋を架す文部科学省の新・大学補助金

〔PHOTO〕gettyimages

文部科学省が新たな補助金制度をスタートさせる。日本の大学の国際競争力の向上を目的に、全国30校を「スーパーグローバル大学」に指定し、億単位を補助するという。具体的には、世界の大学ランキングの100位以内を目指す力のある大学を「トップ型」とし、指定した10校に最大で年間5億円、先進的な研究や取り組みを行う「グローバル化牽引型」も20校指定し最大で3億円をそれぞれ補助する。

4月から大学側への説明会が始まり、来月には募集を開始するというが、はたしてこの制度はうまくいくか。そもそも、大学の「グローバル化」とか「世界レベル」はどう考えたらいいのだろうか。

大学の世界ランキングは、いろいろな機関から出されている。かつては英語圏の大学に有利すぎるものが多かったため、世界各国で作られるようになった経緯がある。その中で有名なものには、イギリスのタイムズ紙が出しているタイムズ・ハイアー・エデュケーションによるランキングがある。文科省もしばしば審議会資料で引用しているものである。

その「2013-2014版」によれば、世界ランク100位以内の日本の大学は、東京大学(23位)と京都大学(52位)の2校しかない。日本の大学を10校以上選ぼうとすると、世界ランク350位まで広げなければいけない。東京工業大学、大阪大学、東北大学、名古屋大学、首都大学東京、東京医科歯科大学、北海道大学、九州大学、筑波大学が出てくる形だ。

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