NPOマーケティングを体感し、課題を再確認! 「マーケティング・スタート・セッション」開催レポート

笠原 孝弘
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マーケティング志向と迅速なPDCAサイクルの獲得が成果を出す

太平洋のソロモン諸島で、生活の質の向上や人材育成などに取り組むNPO法人エーピーエスディ(Asia Pacific Sustainable Development)は、多岐にわたる事業の方向性に悩んでいた。

団体の課題を絞り込む「内部環境分析」の取り組みを通じて、ソロモンのハチミツを配合した化粧品「ララ・ソロモン」の販売に集中することが、現地の豊かな資源に付加価値をつける継続的な市場確立の実現、経済性を自立させることが出来るという結論に至った。

「団体の強み・弱み」分析、ミッション、ビジョンの見直しを通じて改めて目指すべき姿に気づき、「ララ・ソロモン」に絞ってマーケティング施策を行うことを決めた。

また、使い心地や成分、商品の機能性を伝える化粧品マーケティングに注力するも、成果が出ていない現状があった。

一方で、NPOの活動内容を強みとしてアピールできる可能性もあった。プレマーケティングとして購入者アンケートを実施し、商品の機能性だけでなく、価格設定とNPOの活動情報に顧客の関心が見えてきた。

機能性/価格設定/活動情報を検証ポイントとして仮説立て、20パターン以上のダイレクトメールでA/Bテストを繰り返した結果、150%の売上アップにつなげることができた。

成果に徹底的にこだわるマーケティング組織に変わる

プログラム卒業後にさらに大きく変わったのは、毎朝の進捗確認会議だ。マーケティング志向が習慣化したことにより、施策実行において、仮説立て、成果指標、実行状況、効果測定、改善施策について話し合う。

PDCAとスケジュール管理が徹底された販売戦略が成果を出している。現在、ララ・ソロモンはNPO発の化粧品として株式会社事業にシフトし、ソーシャルビジネスとして本格的にスタートしている。