実娘殺害を計画する母、反撃を準備する娘。人間のおぞましい欲望が誰をも鬼畜に変える---ミステリー作家・島田荘司氏が見出した、深木章子の『鬼畜の家』が文庫で登場!

深木章子氏の登場は、そういうことをこちらに感じさせ、期待させてくれる、自分にとってはひとつの事件であった。著者にはこのままのペースで書き続けて欲しいと願っているし、ジャンルの諸兄には、今後このような人材をも大事にする空気を作って欲しいと、綾辻氏が登場したあの時のように、願っている。

(第三回ばらのまち福山ミステリー文学賞選評に加筆修正した文庫解説より) 

島田荘司選ばらのまち福山ミステリ文学新人賞
2014年で第七回目を迎えるミステリの新人賞。『占星術殺人事件』の島田荘司氏を選考委員にすえ、本格よりのミステリを公募している。『鬼畜の家』は『檻の中の少女』(原書房)とともに第3回の新人賞を受賞した。他の主な受賞作品に『少女たちの羅針盤』(光文社)『誰がための刃レゾンデートル』(講談社)など。募集要項、過去の受賞者についてはこちら http://fukumys.jp/
深木章子(みき・あきこ)
1947年東京生まれ。東京大学法学部卒。元弁護士。60歳を機に執筆活動を開始、2010年に本書で島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。2013年には第2作『衣更月家の一族』が、2014年には第3作『螺旋の底』(ともに原書房)が本格ミステリー大賞にノミネート。最新刊に榊原聡シリーズ『殺意の構図探偵の依頼人』(光文社)がある。