柴田知栄 第3回 「私が保険営業で15年間トップでいられたのは「意志の力」なんです」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ しかし保険営業っていうのは大変な仕事みたいですね。あなたと妹さんの著書『スーパーセールス姉妹 知栄と佳栄』(日本経済新聞出版社)には、妹さんの涙ながらの体験記が綴られていますね。

柴田 妹は1995年の7月に大手建設会社の花のOLから保険セールスへと転身しました。それで母娘3人がそろって第一生命で働くことになったんです。担当企業を訪問するとき、わたしたちが「三種の神器」と呼んでいるものがあります。

まずは「大判名刺」。B5サイズの用紙に自己紹介や似顔絵、趣味などを書いてお客さまに配布し、自分を知ってもらうツールとして使います。

それから「朝刊情報」。これは、会社が毎日用意してくれる営業ツールで、「春秋」や「天声人語」といったコラムが集められた情報ペーパーです。

最後に「アンケート用紙」。これは、お客さまの誕生日や家族構成をお聞きするためのものです。これがわたしたち保険セールスの「三種の神器」です。

でもアンケートはなかなか取りづらいものなんです。単刀直入に聞いても警戒されてしまいますし。そこで妹はサラリーマン川柳を紹介しながらお客さまとの会話の糸口を掴んだといっていました。例えば「一戸建 手が出る土地は 熊が出る」というのを使わせてもらったそうですよ。

シマジ サラリーマン川柳か、それはいい着想ですね。傑作が山ほどありますよね。

セオ わたしのお気に入りは「恋敵 譲ればよかった いまの妻」です。

立木 自称愛妻家のセオがそんなこといっていいのか? おれのお気に入りは「お茶入れた 憎たらしいから 指入れた」だね。

柴田 みなさん、教養がありますね。シマジさんのお気に入りのサラリーマン川柳はなんですか?

シマジ ごめんなさい。そちら方面の教養はまったく持ち合わせておりませんで。

セオ シマジさんの得意技はジョークなんですよ。

柴田 ジョークは少し辛辣ですよね。その点サラリーマン川柳には独特の哀愁が漂っています。