ケチは本当の金持ちになれません カネは使えば使うほど、殖えるものなのです

55周年記念巻頭企画 日本の大金持ちはこんなに凄いぞ 史上初 日本を引っ張る大富豪がここに全員集合!
週刊現代 プロフィール

「私の父は36歳で、母は46歳で亡くなったため、親孝行が出来なかったことがずっと心残りでした。社長になってからは、両親の代わりに家族の一員である従業員の親の面倒を見たいと思うようになりました。

同時にいまの時代には施設に入れない高齢者が非常に多いことを知って、老人ホームを開設しようと思い立ったんです。経営者が社会に役立てることはいろいろある。税金を払うこともそうですし、将来性のある政治家に献金することもそう。そのひとつとして、私は福祉事業に貢献したいと思ったんです。もちろんこれらの事業で儲けてはいませんし、施設の理事長はしていますが、そこから給料はもらっていません」

経営者としての柳内氏のモットーは「心の経営」を実践することだ。

「いまの大企業はいくら儲けても社員や社会に還元しない。つまり心がないんです。私はその反対に儲けを社員や社会に還元することで、人と人とのつながりを大切にしていきたい」

同社の昨年の売上高は505億円。手堅い経営を続けている。

「業績が好調だったので、ボーナスとは別に全社員に現金で5万円を配りました。振り込みにしなかったのは奥さまに取られないため(笑)。貯金せず、自分のために使うようにという社長命令を出しておきました」

最後はすべて使い切る

事業で成功した利益を社会貢献に還元する経営者とは逆に、社会貢献をするために事業を始めたという異色の存在が、消費者金融プロミスの創業者・神内良一氏だ。神内氏は児童養護施設を作ろうと志し、手始めとして起業した金融業で大成功を収めた。

「私は'52年から'57年まで、大阪にあったキリスト教系の児童養護施設で働いていました。そのときに養護施設の劣悪な環境を見るにつけ、『宗教だけでは人は救えない』と実感し、自分で施設を作ろうと考えたんです。しかし、こうした社会事業をやるには、サラリーマンではダメだと思い、施設を作るための最適な方法として選択したのが、消費者金融だったということです」

貸金業をはじめるにあたって、神内氏が心がけたことがあった。

「それまでの金貸し業は、人の弱みにつけこむような体質だったので、それだけはしたくなかった。貸し手と借り手が対等になる仕組みを作ることを念頭に置いたんです。あるとき、お客さんから『他の業者は返せないのがわかっていて、どんどん貸し込むが、おたくは返済能力の範囲内でしか貸そうとしない。これはすごい』と感心された。随分、励みになりました」