2014.04.14

岩瀬大輔「僕なりに考える『友達をつくるシンプルな原則』」

最新刊『仕事でいちばん大切な 人を好きになる力』より

僕自身、誰かから「好かれよう」と思ってなにかをやることは、ほとんどありません。好かれようとするよりも先に、自分が目の前の相手を「好き」になる。そして照れることなく、「好き」のサインを送る。そうすれば、向こうからも「好き」を返してもらえるし、友達になることができます。心理学の世界では、こうした好意のキャッチボールのことを「好意の返報性」と言うのだそうです。

逆に言うと、「なぜかこの人とはうまくいかない」という人は、相手から嫌われるよりも先に、自分自身がその人のことを軽んじていたり、よく思っていないのかもしれません。

どんなに自分では隠しおおせているつもりでも、心の中にある「嫌い」の感情は必ず相手に伝わります。そして「この人は自分のことを嫌っている」とか「自分のことを軽んじている」と思われてしまったら、なかなか好きになってもらえません。

まずは自分から「好き」のボールを投げましょう。相手はきっとそのボールを受け止め、同じ球を投げ返してくれるはずです。

(3)仕事とプライベートを「人」で分けない

多くの社会人が口にする、「仕事仲間は増えたけど、プライベートで気兼ねなく遊べる友達は減ってしまった」という悩み。

どうして社会人になると、学生時代のような友達が減ってしまうのでしょうか?

おそらく最大の原因は、仕事に追われてプライベートの人(=仕事以外の人)と接する機会が激減してしまうことだと思います。毎日忙しく働いていれば、どうしてもプライベートの時間は限られてしまいますし、お互い家庭を持つなど環境が変われば、学生時代の友達と少しずつ疎遠になっていく。これは仕方のないことでしょう。

ただ、ここで考えてほしいのは、「仕事の知人」と「プライベートの友人」とを分けて考えるべきなのか、ということです。

僕はそうは思いません。

たしかに、仕事とプライベートは違います。しかし、その違いとは「やること」の違いであったり、「過ごす時間や場所」の違いではあっても、「人」の違いではないはずです。そうでなければ、週末に同僚と遊ぶことも「仕事」になってしまいますし、会社帰りに同僚と飲みに行くことさえ「仕事」になります。

ですから僕は、たとえ仕事を通じて知り合った相手であっても、「これは」と思う人とは、プライベートの場で接するときには普通の「仲間」として付き合うようにしています。出会った場所や経緯などはどうでもいいことで、大切なのはその人のことが好きかどうか、それだけなのです。

仕事とプライベートを「人」で分けようとしない。

仕事の時間には仕事として付き合い、仕事から離れたらひとりの仲間として付き合う。その意識を持つだけで、友達はたくさん増えるのではないでしょうか。

以上の3つが、僕の考える「友達をつくるシンプルな原則」になります。

要するに、仕事とプライベートを切り分けることなく、自分から積極的に相手のことを好きになっていけば、おのずと友達は増えていく、ということです。

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