「人とのつながりで生まれる価値をまちに還元する」---日米におけるコワーキングスペースと地域の新しい関係

佐藤 慶一 プロフィール

東西文化が出会う時に、新しい何かが創造される

稲葉拓氏

はじめに稲葉氏からインキュベーションセンター/コワーキングスペース「DG717」についての話があった。717という数字の由来は、マーケットストリートの住所。「観光客もビジネスマンもいるようなユニークな場所」だという。

DG717は東西の文化交流の場として、新たなインターネットビジネスの基点を目指している。デジタルガレージでは日本から世界を見据える起業家たちに向けた「Open Network Lab(Onlab)」を運営してきた経験をもとに、インキュベーター事業を行っている。

具体的にはコワーキングスペースを提供し、事業立ち上げ/技術支援を行いつつ、スペースを活用したイベントも積極的に開催することで収益化も視野に入れて運営している。

昨年11月5日のオープニング時には、サンフランシスコ市長のEd Lee(エド・リー)氏が出席。その日を「Digital Garage Day」と宣言したエピソードなども語られた。イベントスペースやアートギャラリーがあり、"アート×IT"や書道イベント、ワークショップ、ファッションショーなどさまざまな切り口で催し物がある。

そんなDG717の強みはやはり、日本のスタートアップが海外進出する際におけるコネクションの場としての機能だ。加えて、「いま、サンフランシスコの日系企業が減っている(シリコンバレーなどに行っているため)。もう一度、それらの企業を引き戻すために重要なスペースになる」と稲葉氏はDG717の意義を語った。

「東と西、違う文化が出会う時にこそ、新しい何かが創造される」というDG717のコンセプトを表現したショートムービーもご覧いただけたらと思う。