[ボクシング]
杉浦大介「パッキャオ、“野生”を取り戻せるか」

~パッキャオvs.ブラッドリー再戦、直前展望~
スポーツコミュニケーションズ

来る“審判の日”

2012年の対戦では判定を巡って大きな論議を呼んだ。

 ただ、その一方で、ブラッドリーが予言した通り、“失われた飢餓感”がもう二度と戻らないとしたら……。
 パッキャオにとって、4月12日は“審判の日”である。評価急上昇中のブラッドリーを印象的な形で下せば、さらなるビッグファイトの可能性が見えてくる。宿敵マルケスとの5度目の対戦が視界に入るし、メイウェザーとのドリームマッチへの待望論も再び沸き上がるはずだ。

 しかし、もしも負けてしまえば、過去4戦で3敗となり、商品価値の激減は必至。長く守ってきたエリートファイターとしての地位も、ついに過去のものとなるだろう。

 2012年12月のマルケス戦で喫した完全KO負けの後遺症は本当にないのか? 相手に深刻なダメージを与えるだけのパワーを依然として残しているのか? 影を潜めたままのキラー・インスティンクトは蘇るのか?

 フィリピン産の伝説は今まさに最終章に突入。試合展開、結果の予想は容易ではないが、ひとつだけはっきりしていることがある。再び最高レベルの強豪を前にして、ラスベガスのリングにて、パッキャオに関する多くの疑問への答えが出されるということである。

杉浦大介(すぎうら だいすけ)プロフィール>
東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、NFL、ボクシングを 中心に精力的に取材活動を行う。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボールマガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞』など多数の 媒体に記事、コラムを寄稿している。
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