[アイランドリーグ]
高知・弘田澄男監督「今季はシーズン終了までキャンプ!?」

開幕直前でも「4次キャンプ」

 2月のトレーニング開始から、僕は今の段階を4次キャンプと位置付けています。決して開幕が近づいたからといって、そこに合わせた調整はしていません。開幕してからもこれは一緒でしょう。シーズン通して体幹を強化すべく、選手には1年間、体をいじめ抜いてもらうつもりです。

 したがって、まだキャンプの手締めは行っていません。開幕前日に一応の区切りとして一本締めをするかもしれませんが、はっきり言って、我々に“儀式”は不要と感じています。力のない選手たちの集まっているチームなのですから1年終わるまでキャンプが続くととらえてもらってもいいでしょう。

 何のために、そこまでして楽しくもない練習をするのか。それは自身の成績を残し、チームが勝つためです。目的をしっかり持って1年間を過ごさなくてはレベルアップは到底望めません。意識が変わっただけで、すぐにこちらの要求が実践できるほど野球は甘くありませんが、少なくとも考えて練習や試合に臨まない限り、次の段階に進めないのは明らかです。

 オープン戦から、意識していれば防げるミスを犯した選手は容赦なく交代しています。この方針はシーズン中も貫きます。2カ月やそこらで選手は簡単に変わりません。しかし、徐々に変わりつつあります。1年通じて、繰り返し巻き返し野球の基本を植え付けることでステップアップを図るつもりです。その過程をファンの皆さんにも見ていただければと思っています。

<弘田澄男(ひろた・すみお)プロフィール>:高知ファイティングドッグス監督  1949年5月13日、高知県出身。高知高、四国銀行を経て72年にドラフト3位でロッテに入団。163センチと小柄ながら俊足巧打の外野手として活躍 し、73年にはサイクル安打をマーク。74年には日本シリーズMVPを獲得。75年にはリーグトップの148安打を放つ。84年に阪神に移籍すると、翌年 のリーグ優勝、日本一に貢献した。88年限りで引退後は阪神、横浜、巨人で外野守備走塁コーチなどを歴任。06年にはWBC日本代表の外野守備走塁コーチ を務め、初優勝に尽力した。12年に高知の球団アドバイザー兼総合コーチとなり、14年より監督に就任する。現役時代の通算成績は1592試合、1506 安打、打率.276、76本塁打、487打点、294盗塁。ベストナイン2回、ダイヤモンドグラブ賞5回。