二宮寿朗「色のない無観客試合が教えてくれたこと」

二宮 寿朗 プロフィール

妥当だったJリーグの処分

 世界のクラブチームに視線を転じれば、香川真司が所属するマンチェスター・ユナイテッドには言うまでもなくヨーロッパも南米もアフリカもアジアも、あらゆる人種が集まっている。そして世界中にマンチェスター・ユナイテッドのファンやバルセロナのファンがいる。

 ゴトビが語るようにサッカーの世界ではもっと「複数の色が重なっていく時代」になっていくことだろう。そして様々な色というものがサッカーには欠かせず、またサッカーそのものの魅力であることも真に理解しなければならないのではあるまいか。

 最初、無観客試合との処分を聞いたとき、少々驚いた。もう一段階ほど軽い「入場制限開催」あたりに落ち着くかなと思っていたからだ。しかし、この試合を見て、Jリーグの処分は妥当だったと強く感じた。何故なら、この試合を見た誰もが、無観客試合を2度と見たくないと思ったからだ。

 色があってこそ、サッカーには彩りがある。色のない無観客試合が、大事なことを教えてくれた。