未経験の分野で起業?「ノー・プロブレム!」

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より

起業家の資質の最たるは「やってやるぜ」という姿勢だ

【質問】 ヴァージングループはさまざまな産業にまたがっています。そのチャレンジは雑誌、レコード会社、航空産業へと広がり、その後ソフトドリンク、宇宙旅行など、とどまることがありません。新分野に関する事前の知識は必要でしたか?これほどのビジネスを次々と起こし成功させてきた秘訣は何ですか?(ハーナン・ゲイトン)

――ブランソン: 成功する起業家の多くは、何事にも貪欲な好奇心を持ち、行動から学びます。彼らの「やってやるぜ」という偏見のない姿勢は、(起業家としての)貴重な資質の最たるものです。ハーナンさんも彼らに似ていて、実は起業を考えているなら、すでにその道を歩んでいることになります。

起業の前に、その業界で経験を積むべきかどうか、という問題にはとらわれず、その代わりに顧客のひとりとして、どんな変化を望んでいるかということを考えてみてください。そして、少しでも工夫の余地に気が付いたのなら、そこに集中してみてください。

そんな変化が混ざり合って大きなアイデアとなり、本当に市場破壊的な新しい製品やサービスにつながるのです。

ヴァージンの最初の事業も基本的にはこのようにしてはじまりました。小さなレコードショップの経営からスタートし、レコーディングスタジオを構えたあとは、レーベルも作りました。その後、ミュージックメガストアを事業内容に加えました。

私たちは音楽を愛していましたが、そのビジネスについてはほとんど何も知りませんでした。しかし、何も知らないことは必ずしも障害にはならないということが分かりました。当時は、若く頑固で、何でも自己流でやりたかったのです。逆説的ですが、だからこそうまくいきました。

顧客は私たちが生み出した変化を喜んでくれました。これには、レコードショップにたむろした音楽好きが、何時間も語り合っているのを喜んで迎えいれたことも含みます。商品を買ったら、さっさとお帰りくださいといった態度はとらなかったのです。

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