ニッポンは「新・階級社会」になった!【第4部】速水健朗×山内マリコ 徹底討論 いつも不安なエリートたち「私の人生、幸せなんだろうか」

あなたの常識がひっくり返る
週刊現代 プロフィール

山内 やる気があって有能な若者が、東京で大企業に入って使い潰されるよりも、地方に残って能力を発揮する流れになったら面白いですね。今だとそのほうがチャンスは多いんじゃないでしょうか。

速水 最近は世界中で都市への一極集中が進んでいて、日本もその例外ではありません。10万人規模以下の市町村はどんどん縮小しているし、地方が経済的に疲弊しているのも事実です。ゆるキャラやB級グルメがいくら売れたといっても、その効果が5年後も続いているかというと、難しいでしょう。

それでも結局、東京と地方どちらの生活が楽しいか、幸せかというと、地方で暮らすほうが幸せな気がするんですよね、やっぱり。

山内 私もそう思います。都会で忙殺されるんじゃなくて、生まれ育った町に溶け込んで、平穏に暮らすほうが充実しているんじゃないかと。足るを知るというか、それで幸せと思える人が私は羨ましいです。

はやみず・けんろう/'73年石川県生まれ。ライター・編集者。ヤンキーと地方文化を論じた『ケータイ小説的。』で注目を浴びる。『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』他
やまうち・まりこ/'80年富山県生まれ。ライターを経て作家。'12年、地方の女性を描いた短編集『ここは退屈迎えに来て』が大きな反響を呼ぶ。近作に『アズミ・ハルコは行方不明

「週刊現代」2014年3月29日号より