[NBA]
杉浦大介「“僕はただ、ジェイソン・コリンズでいたい”」

~ゲイ告白した選手の言葉~
スポーツコミュニケーションズ

話題よりも、どんなプレーができるか

――アウェーのファンからはどう受け取られているように感じた?
JC: これまでは、どのアリーナでも、僕が出場するたびに大きな歓声を受け取ってきた。通常ならロードゲームではヤジも飛ばされるものだから、少々奇妙な状況ではある。敵地で拍手を浴びるというのは不思議なものだ。ただ、そういったことにばかり気を取られているわけではない。僕の頭にあるのは、観客にどう受け取られるかよりも、どんなプレーができるかだからね。

最初の6戦では平均8.9分をプレーし、平均0.5得点。ディフェンスで地道に貢献している。Photo By Gemini Keez

――バスケットボールの面ではチームに適応できている?
JC: 学ばなければいけないことはまだあるよ。過去12年に渡ってプレーしてきたけど、(去年の)4月以降は実戦から離れていた。タイミングを取り戻し、コート上でできることをやっていきたい。オフェンス面では身体を張ってスクリーンをセットして、ディフェンス面ではサイズと強さを利用して貢献したい。

――ブルックリンでこれからプレーして行くことについては?
JC: エキサイティングだ。家族や友人たちも試合を観に来ることに興味を持ってくれていて、チケットのリクエストもかなり受け取っている(笑)。ホームのファンもサポートしてくれるのだろう。そんな中でも集中していきたいね。

――黒人メジャーリーガーのパイオニアになったジャッキー・ロビンソンと同じくブルックリンのプロチームに入った。
JC: 僕はただ、ジェイソン・コリンズでいたいんだ。ジャッキー・ロビンソンが野球界とアメリカ社会のために成し遂げたのは凄いことだと思う。しかし、僕ができるのは“ジェイソン・コリンズでいること”だけだからね。

学業で有名なスタンフォード大学出身で知的なことでも知られる。Photo By Gemini Keez

――背番号入りジャージのセールスで、レブロン・ジェームス、ケビン・デュラントのようなビッグネームを抜いて1位に立っている。
JC: 正直言って、ジャージのセールスに関しては驚かされた。しかし、僕がなぜ、あの背番号を付けているか(マシュー・シェパード事件(次段参照)が発生した98年にちなむ)を理解して、周囲の人々がそれをサポートしてくれているというのは素晴らしいことだ。人生におけるうれしい驚き。僕のジャージを買ってくれた人々には心から感謝したい。

――ミルウォーキーを訪れた際には、1998年に“アンチ・ゲイ”が原因で殺されたマシュー・シェパード氏の両親とも対面した。
JC: 特別な時間だった。素晴らしい経験だったと言える。僕は幸運だったし、彼らがワイオミングから車を運転して来てくれて、逢うのが可能になったことをとても嬉しく思うよ。あの事件が起こり、彼が殺されたとき、僕はカレッジの生徒だった。酷い悲劇だ。あのような事件があったということが、人々が前に進む助けになることを願うしかない。

――これから先に選手としてやっていきたいことは?
JC: バスケットボールのゲームに勝つことだ。