今季から出場選手と練習生の登録切り替えが1週間で可能になるため、バックアップメンバーとして練習生の底上げも重要になってきます。そんな中、昨季の有望株が秘密兵器として香川にいます。四国学院大時代、ドラフト候補にも挙がっていた右腕の竹田隼人です。
彼は入団前のメディカルチェックでヒジの故障が発覚し、手術で1年間を棒に振りました。ヒジがやわらかく使える分、無理な投げ方をして負担がかかっていたようです。そこでキャッチボールからスムーズに腕を出す投げ方を習得し、徐々に状態が上がってきました。
間もなくブルペンで投球練習もできる見込みです。故障前は150キロ近いストレートを軸にした本格派でしたが、段階を踏んで投げていけば球速は戻ってくるでしょう。開幕には間に合いませんが、夏前にはファンの皆さんにお披露目できるのではないでしょうか。
コーチ就任以来、僕は「投手王国をつくる」ことを目標に掲げてきました。昨季のエース又吉克樹(中日)は抜けたものの、今季も力があり、かつ個性あふれる選手が育ちつつあります。これまでにない強力投手陣をつくれるよう、選手たちと一緒になって頑張ります。ぜひファンの方も開幕を心待ちにしていてもらえるとうれしいです。