「慈善とビジネスは目的を共有できる」

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より

ビジネスに組み込んでも目標にしても慈善活動を成功する

【質問】父は膵臓癌をわずらっており、父のように病気で苦しむ人々を助ける慈善事業をはじめようと考えています。その場合、慈善事業から営利活動を切り離しても、成果は上がるものでしょうか。(ジョセフ・ワンジョヒ、ケニア)

――ブランソン: お父さんの病気はお気の毒です。

あなたのような起業家が、お金を儲けたいと思うと同時に、社会的に重要な問題への取り組みにも関心を持っていると知るのは、うれしいことです。この2つは私にとって、とても意欲をかき立てられワクワクする目的であり事業でもあるのです。

そんな重大な課題に取り組もうとするあなたに感心します。これまでビジネスと慈善は、その目的において互いに相容れないものと考えられてきました。しかしその区分は消えつつあります。

実例として米国での「Bコーポレーション」の出現を考えてみましょう。Bというのはベネフィット、便益のことです。これらの企業の目的は単なる金儲けではありません。彼らは非営利組織「B lab」(※)の中立的な立場から、「社会・環境的実績、会計責任、透明性という厳格な基準に合致している」と認定されています。「B lab」は現在までに、29カ国60産業分野から、910の企業を「Bコーポレーション」として認定しています。

事業活動を非営利活動から分離しても、あるいは慈善活動の目標をビジネス構造に埋め込んでも、どちらでも慈善活動は成功する可能性があります。重要な点は、単純かつ実際的な方法で目標を達成できるビジネスモデルを見つけ、うまく実行に向けて努力することにあるようです。以下に参考になりそうな例を2つあげましょう。

(※)環境への配慮、従業員の扱い、コミュニティとの関係といった問題をビジネス的に解決しようとする非営利組織。本拠はペンシルバニア州ウェイン。

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