スクープレポート あなたは何も知らずに食べますか 微生物で作られる「かつおだし」 黒い着色料で色づけする「醤油」 半分は水でできている「ハム」

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とくに含有量が多いのが、かまぼこだ。食品会社研究室室長の小薮浩二郎氏が解説する。

「スケソウダラなどのすり身だけでなく、植物たんぱくや加工でんぷん、リン酸塩を大量に加えて作られているものが多いんです。1kgのすり身から、4~5kgのかまぼこができる。やり方次第では、添加物で10倍近くにも増量することが可能です。本来、かまぼこは水産練り製品ですが、主原料が植物たんぱくや加工でんぷんなら農産練り製品というべきかもしれません」

安価に食品を作るために、添加物を利用してカサを増す手法は他にもある。醤油もどきの調味料にも含まれていた脱脂加工大豆だ。「大豆たんぱく」「脱脂大豆」などとも表示される。

「ほとんどの加工食品の主原料になっているといっても過言ではありません。これは要するに、大豆カスです。サラダ油などに使われる油を搾り取ったあとの大豆のカスが、アメリカやカナダなどから輸入されています。

ハムやハンバーグ、ミートボールなど安い加工肉では、カサ増しするためにこれが使われることが多い。中には、豆腐や納豆に使われていることもある。脱脂加工大豆を固めて作るんです。見た目にはわからないでしょうね」(前出・郡司氏)

「家畜の飼料」まで使われる

この脱脂加工大豆を使って、こんなニセモノ食品も作られているという。

「脱脂加工大豆を粒状に加工して、茶色く着色したものがミンチ肉として使われています。'09年に日本の規定が改定されて、植物性たんぱくを着色してもいいことになったんです。

これは、見た目も食感も本来のミンチ肉とほとんどかわりません。業務用では、着色した〝ミンチ肉〟に牛脂、牛肉エキスなどを加えたものが牛肉コロッケとしてかなり流通しています」(前出・中村氏)

なお、脱脂加工大豆には安全性についてこんな懸念がある。

「この脱脂加工大豆、日本に輸入される際は、食用ではなく家畜の飼料用として入ってきているんです。それを、悪質な食品業者は、飼料を扱っている業者から買っています。

食用として輸入するよりも10分の1以下の関税で済んでいるので、とても安く手に入れられる。問題は、飼料用としての輸入だと、残留農薬などのチェックが非常に甘いということ。さらに、その99・9%が遺伝子組み換え大豆です」(前出・郡司氏)