スクープレポート あなたは何も知らずに食べますか 微生物で作られる「かつおだし」 黒い着色料で色づけする「醤油」 半分は水でできている「ハム」

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つまり、こうして作られたハムの半分は、添加物だらけの水でできている。逆に言えば、本物の肉は半分しか使われていないので、肉そのものよりも安く売ることができる。

スーパーなどで売られている牛乳は、農場で搾乳されたものが殺菌処理されてパック詰めされている。それが常識と思ったら大間違い。とくに、安価な牛乳は注意したほうがよさそうだ。

「表示に『加工乳』または『乳飲料』と書かれているものは、純粋な牛乳とは別物です。本物の生乳も50%以上は含まれていますが、還元乳と呼ばれる脱脂粉乳と無塩バターを水で溶かしたものを加え、調整されています。原材料名にはこれが『乳製品』と表示される。低脂肪乳やカルシウムなどがプラスされているような商品はこうして作られているんです。

脱脂粉乳の代わりに、より安い輸入ホエー(チーズを作る際に分離される水溶液)を使ってさらにコストを下げているものもあります」(食品ジャーナリスト・郡司和夫氏)

「低脂肪」などと聞くと、さも体によさそうなイメージがあるが、じつはコストを下げるための製法だったのだ。生乳100%の牛乳だけが「牛乳」と表示できるため、それが「本物」の牛乳かどうかを見分けるには、パッケージを確認すればいい。

ちなみに、産地が記載されていないものは、さまざまな産地で取られた牛乳がブレンドされているものがほとんどだという。

ところで、この「牛乳もどき」に限らず、体にいいと思ってあえて選んでいる食品ほど、じつは「本物」ではない商品が多いというのが食品業界の常識でもある。典型的なのは、カロリーハーフのマヨネーズ。

「マヨネーズは、酢と卵黄、油、塩だけで作られたものですが、『カロリーハーフ』『カロリー1/2』などの商品は、油を半分にしてゼラチンや加工でんぷんでカサ増しされています。マヨネーズとは謳えないため、原材料名表示には『サラダクリーミードレッシング』とわけのわからない名前が書いてある。

コンビニや外食産業では、卵を一切使わず、代わりに乳化剤を使った半固体状ドレッシングが使われている」(前出・安部氏)

乳化剤は、水と油を混ぜる界面活性剤、つまり洗剤のようなもの。

また加工でんぷんとは、イモなどのでんぷんを色々な化学薬品を使って処理した合成添加物のことだ。リン酸化でんぷんなど11種類が食品添加物として認められているが、「発がん性の疑いがある物質が残存する可能性があり、欧米では使用制限があるのですが、日本では規制されていない」(消費者問題研究所代表・垣田達哉氏)という。安価に食品のカサ増しができるため、日本ではさまざまな食品に利用されている。